2014.4.19(土)花曇り
ラジオ文芸選評「短歌」
1.残されし短大跡の更地には桜数本が残されて咲く
愛知県の短大・・
2.六に切りざるに並べる白菜の白は冴えおり我が畑の物(香川県の方)
「畑を一句目にもってくると自慢になるので、結句に持ってきたところがいい」と。「自己満足をきれいに表現されました」と。「色彩感覚もいい。」と
3.畦焼きの煙あちこちたちのぼり霞む人影踊りて見る
「踊りて・・が躍動感がある。具体的な動作を詠みこむと説得力がある」と(安曇野市の方)
4.園児らは雛祭りの歌歌いおり声運びくる風に感謝す
「声運びくる風に感謝・・・ここが面白い」
5.それぞれに海を小さく閉じ込めてふるさとの牡蠣の味は豊けき(京丹後市の方)
「それぞれに海を小さく・・・中高年にはなかなかできない表現・・・」だが、73歳の方でした(^_^;)「73歳はまだまだお若いです。」と先生。
6.人参の切れ端が白き芽を出してガラスの器美しくなり(秋田市の方)
「人参の植物のきらきらした生命力をよく観察している。」と(へたとは違うのでしょうか(^_^;))
7.十日ぶりの雨のひと日は鉛筆を削る木の香に気づく夕暮れ(愛知県)
鉛筆は筆圧がいらない・・と季節と鉛筆を愛用している年齢の自分と夕暮れ、一日の喜びがよく表現されている」と
8.二週間借りては返す本5冊24年を通い続けく
自ら納得のいく半生ですね。なかなかまねのできないことですね(南アルプス市の方)
9.なにもかも忘れんと老ゴルファーは散歩のごとく芝を踏み行く(春日井市の方)
「ご自分でやっているスポーツの歌を詠みましょう」と
10.和菓子には花の名多し外出の叶わぬ妻へ桜餅買う(横浜市の方)
「今日は桜餅・・・が原案だったのですが、桜餅買うと直しました」と
篠先生の歌
○寂しくも衝撃に我が遭いたりし二週続けてコップを割れり
二重になっている貴重なコップ。失敗や悔しい思いを詠むと歌に生きる
熊本特選
1.黄のすみれ真っ先に咲く野焼き後の黒き大地にの阿蘇の草原(熊本市)
2.漱石の踏むにし五校の階段のする減るたると今上り行く(熊本市)
土地の歴史の記念館を簡潔に余計なものを省いたとてもいい歌
3.飾り馬は音に合わせてステップ踏み初午祭りの行列をなす(熊本市)
4.晩白柚(ばんぺいゆ)の豊作願い身を二つ小振りなりしが今年も残す(八代市)
会場へインタビュー
○黄のすみれ・・・の作者の女性。阿蘇は大好き。特に花が咲いているころは大好き。なるほど~!すみれは真っ先に咲かないと生きていけないと・・・
○漱石・・・の作者の女性。
短歌はおえん・・そうですかぁ・・
畑ががちがちで大変ですね。
桃の花は濃いピンクできれいでしょうね。こちらはまだまだです。
花の展覧会・・・まぁ~うれしいです(^。^)
コメントありがとうございました。うれしかったです。