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韓国経済 内需やや改善も輸出大幅減=政府系機関 

2023-04-12 16:46:13 | 日記
韓国経済 内需やや改善も輸出大幅減=政府系機関 

記事一覧 2023.04.09 13:41SHARE LIKE SAVE PRINT FONT SIZE
【世宗聯合ニュース】

韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は9日発表した「4月の経済動向」で、韓国経済について「輸出が大幅に減少し、景気減速が続く」との認識を示した。

釜山港

 KDIは3月の経済動向で「輸出が萎縮する中で内需も鈍化し、景気不振が続いている」としたが、4月は「内需鈍化」という表現がなくなった一方で、輸出は「萎縮」から「大幅な減少」に表現が強まった。

内需はやや改善したものの輸出はさらに悪化したとの判断だ。

 内需はサービス業を中心に一部回復した。

旅行需要の拡大でサービス業生産の増加率は前年同月の4.8%から7.2%に、小売販売の伸びも同マイナス0.9%からマイナス0.8%に回復した。

 ただ、世界的な景気減速のあおりで輸出が萎縮し、製造業を中心に景気低迷が続く見通した。

 3月の輸出は前年同月比13.6%減少し、2月(7.5%減)より減少幅が拡大した。半導体の不振が際立っている。

 一方、3月の消費者物価指数は前年同月比4.2%の上昇となった。石油類の価格下落で上昇率は鈍化した。

ikasumi@yna.co.kr



韓国の貿易赤字、すでに過去最大だった昨年の半分超えた 3/22(水)

2023-04-12 14:42:55 | 日記
韓国の貿易赤字、すでに過去最大だった昨年の半分超えた

3/22(水) 7:09配信

3月中旬までの累積貿易赤字241億ドル超 昨年の年間貿易赤字の半分以上 輸出が輸入より大幅に減少したため


 韓国関税庁は21日、今年に入ってから3月20日までの累積貿易赤字が241億300万ドルで、前年に比べて3倍以上増えたと発表した。

3カ月弱で過去最大だった昨年の年間貿易赤字(478億ドル)の半分を上回ったわけだ。

  これは輸出が輸入よりも大幅に減っているためだ。

韓国の輸出は6カ月連続で減少傾向を記録する可能性が高い。

これは2020年3~8月以来2年ぶり。

3月1~20日の輸出額は309億4500万ドルで、昨年同期に比べて17.4%減少した。

操業日数を考慮した一日平均輸出額は23.1%減り、減少幅がさらに大きかった。

  主力の半導体と中国向け輸出が軒並み後退した。

半導体の輸出は44.7%も減少し、7カ月以上にわたり減少傾向を続けた。

石油製品(-10.6%)や鉄鋼製品(-12.7%)、自動車部品(-4.5%)、無線通信機器(-40.8%)なども相次いでマイナスを記録した。

乗用車の輸出だけが69.6%増えた。 

 対中国輸出は36.2%減少した。中国市場への輸出は先月まで9カ月連続の減少を記録した。

欧州連合(EU、-8.9%)やベトナム(-28.3%)、日本(-8.7%)、インド(-3.1%)、シンガポール-25.5%)などへの輸出も減少傾向にある。

一方、米国市場への輸出は4.6%増えた。

  輸入は昨年大幅に増えたが、今年に入って小幅減少に転じた。

3月1~20日の輸入額は372億6900万ドルで、昨年同期に比べて5.7%減少した。

3大エネルギー源のうち石炭のみ輸入が19.4%増え、原油(-10.3%)とガス(-23.1%)は2桁の減少を記録した。

同期間の貿易収支(輸出額-輸入額)は63億2300万ドルの赤字で、前年同期に比べて赤字額が3倍以上増えた。

  今後は輸出の減少がいつ底を打つのかがカギになるとみられる。

韓国貿易協会は同日、今年第2四半期(4~6月)の輸出産業景気見通し指数(EBSI)が90.9を記録したと発表した。

第1四半期(81.8)より大幅に上昇し、昨年の第3四半期以降1年ぶりに上昇に転じた。

同指数が100を下回れば、企業は次の四半期の輸出景気が直前の四半期より悪くなるとみているという意味だ。

第2四半期にも輸出の持ち直しは難しいが、悪化の流れはやや緩和するという見通しが反映されている。

  韓国貿易協会動向分析室のホン・ジサン研究委員は「最近の輸出不振は、韓国の輸出において比重の高い中間財(最終製品生産に投入する材料)の輸出不振のため」だとし、「中間財はグローバル景気に敏感であるため、今年も世界景気状況によって韓国の輸出が回復するかどうかが左右されるだろう」と予想した。


毛沢東を裏切った習主席、平和を脅かす中露に対処が必要 

2023-04-12 11:37:02 | 日記
毛沢東を裏切った習主席、平和を脅かす中露に対処が必要 

文化人類学者 静岡大学教授・楊海英

2023/4/11 08:00


楊海英教授

中国の習近平国家主席は先月20日にモスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談を重ねた。

ウクライナ侵略を続けるロシアを側面から支援したことで、民主主義陣営と正反対の側に立った、と宣言したように見える。

ダマンスキー島紛争の狙い

習主席は、中国の建国の父とされる毛沢東の思想と行動を受け継いでいると標榜(ひょうぼう)してきた。

現に経済政策の公有化への回帰、政治的な抑圧と反対派への容赦ない弾圧など、すべて毛沢東顔負けの独裁的手腕による統治である。

しかし外交面、それもソ連の継承国家であるロシアとの関係構築に関していえば、毛沢東を草葉の陰で泣かせるくらいの「反徒」即(すなわ)ち裏切り行為を働いている、と歴史を知る者の目には映る。

手元に内モンゴル軍区政治部が1969年4月に編集、印刷した冊子がある。

題して『ソ連修正主義兼社会帝国主義の侵略の本性を暴露し批判する』。

中国とソ連がダマンスキー島を巡って死闘を繰り返していた最中に公開した、洗脳用のテキストだった。

ダマンスキー島はアムール川支流ウスリー川の中州で、中国名は珍宝島。

この島の帰属をめぐって両国は1969年3月に武力衝突した。

結果はソ連軍の戦車と重火器を前に、人民解放軍は大敗したが、果敢に戦ったと謳歌(おうか)された肉弾戦の生き残りは、晴れて第9回全国党大会の代表に選ばれ、毛沢東らの会見を受けた。

ダマンスキー島紛争は中国側が挑発し、局地的戦争へと誘導しようとしたものである。

というのも中国は当時、文化大革命を発動し、内モンゴル自治区でモンゴル人を34万人逮捕し、2万7900人を殺害し、12万人に身体的障害をもたらすジェノサイド(集団虐殺)を推進していた。

内(南)モンゴルはモンゴル人民共和国と隣接し、1945年夏に統一国家の建設を目指していたが、ソ連の意向で中国領とされた。

中国がモンゴル人のエリートを大量粛清したことで、モンゴル人民共和国とソ連の干渉を招く危険性があり、国境の島で中国が先に引き金を引いた。

その挑発行為は同時に、内モンゴル自治区など国内の不満を外部に向け発散させる狙いもあった。

「社会帝国主義国家」に敗れ

ダマンスキー島紛争で惨敗しても、中国メディアの舌鋒(ぜっぽう)は鋭かった。

北京は得意の「歴史的根拠」を持ち出して、次のように主張した。

曰(いわ)く、1858年の「アイグン(璦琿)条約」により、アムール川以東の「わが国の領土60万平方キロ」が奪われた。

その後はさらに「西洋列強の一員となったロシアはわが国に圧力をかけ」、1860年の「北京条約」により40万平方キロもの「領土」が占拠された。

中国政府は1969年5月に非難声明を出した。

すべては「無能な清朝政府とツアー(ロシア君主)政権間で結ばれた不平等条約」で、「ソ連修正主義者兼社会帝国主義者は中国の固有の領土を返還しなければならない」と声高に罵倒している。

モスクワのクレムリンで3月21日、首脳会談に臨み、並んで歩くプーチン露大統領(手前右)と中国の習近平国家主席(ロイター)

中ソ間の領土問題はその後、プーチン氏のロシアとの間で決着した。

毛沢東の中国が強く求めていたアムール川以東の約100万平方キロメートルの「固有の領土」は「社会帝国主義国家」に、いや帝国主義国家に占拠されたままの決着で、中国の負けとなる。

毛沢東の「理念」を裏切り

北京は1960年代初期からソ連の国際社会に於(お)ける覇権主義的行動について批判してきた。

「ソ連はエジプトのナセルの軍事政権とビルマのネ・ウィン独裁政権を支持し、日本の佐藤(栄作)反動政府や日共の宮本(顕治)修正主義集団も結託し、日本人民を抑圧している」と国際社会の対立を煽(あお)った。

結局、毛沢東の中国に真の友人はいなかった。

地球から消してしまいたいほど毛が憎んでいたのは、「社会帝国主義国家」ソ連だった。

そのソ連の後継者、帝国主義者のプーチン氏と習主席は誼(よしみ)を深め、ウクライナ侵略を正当化している。

習主席は毛沢東を裏切ったと言える。

仮に習主席がウクライナの首都キーウを訪問していたら、それこそ北京がかねて被(かぶ)っていた「覇を唱えない」との仮面通りの平和主義者だと称賛されただろう。

残念ながら、真の平和主義者は中国ではなく、日本だ―と中露首脳会談と同じ日にウクライナを電撃訪問した岸田文雄首相の行動で習主席の仮面は剝がされた。

永遠の敵もなければ、未来永劫(えいごう)にわたる友もない、というのが外交である。

それにしてもたった半世紀前に「修正主義」や「社会帝国主義」といった定義の曖昧なイデオロギー的な言葉で相手を口汚く攻撃し合っていた国同士が手を握り合って人類の平和を脅かす存在になるとは、さすがにマルクスやレーニンといった元祖らもあの世で悲しんでいるに違いない。

北京とモスクワは各々(おのおの)、「中国的特色ある社会主義」を堅持しようが、社会帝国主義から帝国主義に脱皮しようが、世界の脅威であるのに変わりはない。日本は真剣に備えなければならない。(よう かいえい)