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韓国、「恐怖」サムスン、4韓国、「恐怖」サムスン、4~6月期は営業赤字予想 リーマンショック以来 長引く「半導体不況」~6月期は営業赤字予想 リーマンショック以来 長引く「半導体不況」

2023-04-24 16:04:30 | 日記
韓国、「恐怖」サムスン、4~6月期は営業赤字予想 リーマンショック以来 長引く「半導体不況」


2023年04月24日


  • 韓国経済ニュース時評アジア経済ニュース時評

韓国を代表する企業のサムスンは、4~6月期の営業赤字予想が強まってきた。韓国の証券会社が、一斉に赤字予想を打ち出している。2008年のリーマンショック以来の赤字転落になれば、韓国経済への影響は避けられない。

韓国開発研究院(KDI)の4月9日に発表した「4月経済動向」は、2月の半導体産業がかつての危機の時期と似た水準を示していると警告している。2月の半導体生産は、前年同月比で41.8%の減少であった。これは、ITバブル崩壊時の2001年7月(前年同月比-42.3%)、リーマンショック時の2008年12月(同-47.2%)と似た水準まで落ち込んでいたことを指摘していた。

『中央日報』(4月24日付)は、「TSMC サムスン電子 ASM『半導体恐竜』の業績不振長期化するか」と題する記事を掲載した。

半導体業況の「冬」が予想より長引き厳しいものになるかもしれないとの懸念が出ている。スマートフォンとPCなど主要産業の需要低迷と消費心理萎縮が重なってだ。メモリー半導体世界1位であるサムスン電子は4-6月期に営業赤字を記録する可能性も提起される。

(1)「フィナンシャル・タイムズなどは22日、世界最大のファウンドリー(半導体委託生産)企業の台湾TSMCと世界で唯一極端紫外線半導体装備を生産するオランダASMLなど世界の大手半導体関連企業の業績不振が予想より長期化する恐れがあると報道した。TSMCは市場回復予想時期を遅らせた状態だ。今年の売り上げは2015年以降で初めて減少すると予想している。TSMCの魏哲家最高経営責任者(CEO)は20日の業績発表の際に「経済環境が悪化して市場需要が減り半導体在庫が予想より高い水準に増加した」と話した。ASMLのピーター・ウェニンクCEOも「古典的半導体沈滞期がはるかに大きな段階で進行している」と診断した」

世界最大の非メモリー半導体メーカーである台湾のTSMC、世界最強の半導体製造装置メーカーであるオランダASMLなど、いずれも半導体不況の長期化を予想する声を上げている。メモリー半導体で世界トップのサムスンだけ、無傷であるはずもないのだ。3年間のパンデミックによる「特需」が、半導体サイクルを大きく狂わせたということであろう。


(2)「サムスン電子の業績見通しも明るくない。ハイ投資証券が1兆2860億ウォン、SK証券が6000億ウォン、イーベスト投資証券が4000億ウォン、サムスン証券が2790億ウォンなど、サムスン電子が4~6月期に営業赤字を記録すると予想した。スマートフォン(MX事業部)やディスプレーなどが支えられず連結基準で営業赤字を出すならば、これは2008年10~12月期の9400億ウォンの赤字から15年ぶりだ」

サムスンの4~6月期の業績予想は、半導体不況によって全部門トータルで営業赤字が見込まれる事態になってきた。証券会社によって、営業赤字予想の幅は異なる。最大の赤字は、1兆2860億ウォン(約1286億円)、最小の赤字は2790億ウォン(約279億円)となっている。2008年のリーマンショック以来、15年ぶりの赤字予想である。

『ハンギョレ新聞』(4月10日付)は、「半導体景気最悪、韓国開発研究『ITバブル崩壊やグローバル金融危機時の水準』」と題する記事を掲載した。

現在の半導体産業景気は、かつての2001年のITバブル崩壊や2008年のグローバル金融危機とほぼ同じレベルまで悪化している。このような国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)が発表した。

(3)「韓国開発研究院は9日に発表した「4月経済動向」で、「半導体の景気は2022年3月にピークに達し、その後、同年下半期から急速に落ち込み、かつての経済危機における最低点と似た水準にまで落ち込んでいることが、最近の景気不振の主な要因として作用している」と述べた。2月の半導体産業に関する様々な指標は、かつての危機の時期と似た水準を示している」

下線部は、韓国経済が半導体に依存した特殊な構造であることを物語っている。「半導体こけたら、韓国倒れる」ほどのウエイトを持っているのだ。