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「格差社会の“絶望のシンボル”「スプーン階級論」が韓国で大ヒットする理由

2023-04-04 17:27:52 | 日記
「『日本のせいで発展が遅れた』という言い訳に似ている」格差社会の“絶望のシンボル”「スプーン階級論」が韓国で大ヒットする理由

3/16(木) 6:12配信

 最近、1人あたりのGDP(国内総生産)で日本を超えるとか、事実上の8大強国になったという意味で「G8」と自称したり、いろいろと自慢する事が増えた韓国。

しかし実は、1997年の経済破綻を経て、2000年代になってからの韓国の経済発展は、民間の「債務」、借金による成長だった。

この借金の背景には、反日思想とも通じている、「序列意識」「恨(ハン)」、そして「私以外の誰かが悪い」とする特有の感覚が存在している。 

  ここでは、韓国人の著作家・シンシアリー氏の著書『 韓国の借金経済 』(扶桑社新書)より一部を抜粋してお届けする。

(全2回の1回目/ 2回目 に続く) ◆◆◆

格差問題の象徴 ―「スジョ(匙、スプーン)階級論」

©AFLO

 韓国人は「目に見えるもの」によるランク付けが好きです。

小学生たちが着ている服などの値段でクラスの階級を決めるというニュースはもう10年前からありましたし、背の高さも、TOEIC点数も、日本製ランドセル(高いやつ)も、その1つだったりします。

親にものすごい負担になるという意味で、人気のある高い製品を「(親の)背骨ブレイカー」とも言います。

 でも、服ならまだいいかもしれません。社会的に絶望のシンボルみたいになった、「スプーン階級論」というのがあります。

詳しくいつから始まったかは分かりません。盧武鉉(ノムヒョン)政権のときからあったという話も聞きますし、特に格差問題が話題になった李明博(イミョンバク)政権のときから始まったという話もありますが、

「スジョ(匙、スプーン)階級論」というものが有名になりました。
大手メディアも説明なしに使うほど、社会的に「大ヒット」した単語

 いまでは多くのバリエーションがあり、階級がさらに分化されていますが、韓国語WIKIページの情報によると、最初のものは「資産20億ウォン以上、年収2億ウォン以上」を金のスプーン、「資産5億ウォン以上、年収5500万ウォン以上」を銀のスプーン、「資産5千万ウォン以下、年収5500万ウォン以下」を土のスプーンとする、単純なものでした。

それによって社会においての階級が決まる、と。

  この階級論は、ネットだけでなく、大手メディアも記事になんの説明なしにそのままこの単語を使うほど、社会的に「大ヒット」となりました。

日本の韓国関連情報サイトでも、結構有名な単語になっています。

親がすごいとなにもかもうまくいく「ブモ(親)チャンス」


 このスプーン階級論は、貧富の格差、不公正な社会構造に対する韓国の若い世代の嘆きとしてよく報じられますし、たしかにそういう側面があります。

そういう側面を全否定すべきだとは、私も思っていません。

ただ、私は、これは「社会への不満というよりは、実は自分の親への不満を表したものではないのか」と見ています。

自分自身のせい(能力不足)だとする意見は見たことがありません。 

 前にも、本やブログなどに同様の趣旨を書いたことがありますが、ネットコミュニティーなどで見られるスプーン階級論の引用は、メディアの記事が指摘する「いまの自分が努力しても成功できないもどかしさ」ではなく、「大金持ちの子で生まれたら、なんの問題もないのに」とするものでした。 

 そして、時を同じくして、「ブモ(親)チャンス」という言葉もまた、よく見られるようになりました。

これは、親がすごいとなにもかもうまくいくという意味で、どことなく、親が偉いと子も偉いという朝鮮時代の儒教思想に似ている気もします。

それに、もともとスプーンが登場している時点で、階級論は明らかに「親」関連です。

「銀のスプーンを口に咥(くわ)えて生まれた」というヨーロッパの慣用表現から来たネーミングだからです。

    昔、ヨーロッパの貴族の赤ちゃんには、乳母でも、直接自分の乳を飲ませることはできませんでした。身分が違うからです。だから、銀のスプーンにいったん乳を出して、それを赤ちゃんに飲ませました(乳母はともかく、赤ちゃんも大変ですね)。

そう、実はスプーン階級論は、階級論ではありません。「身分」論です。血統で世襲される、身分制度のように。

韓国民の85.9%は自分のことを弱者だと思っている


 2022年12月1日、「中央日報」が韓国職業能力研究院の「2022韓国人の職業意識および職業倫理」という報告書を分析した結果、韓国民の85.9%は自分自身のことを弱者(韓国では「乙(ウル)」と言います)だと思っていることが分かりました。

若いほど、学歴が低いほど、この比率は上がる、とも。

ちなみに韓国では社会的な強者を「甲(カブ)」とし、強者が弱者から搾取する問題を「甲乙(カブル)問題」と言います。

契約書を書くとき、弱者は損を甘受するしかないという意味で、契約書の甲乙から来た表現です。

そして、彼らが自分を乙だと思っている理由は、大きく分けて3つ。

「学縁」(同じ学校出身)「地縁」(故郷が同じ)、そして「親チャンス」だと答えました。

個人的に、結果も結果ですが、関連質問に親チャンスという言葉が入っていることに、強い興味をいだきました。

「出世には親チャンスなどが必要」と答えたMZ世代が72%
 学縁と地縁は、伝統的に韓国で「出世するためにもっとも必要なもの」ベスト3に選ばれてきました。

出世した人と同じ学校、同じ地域出身だと、それだけでもなんとかなるという意味です。

ただ、いままでなら、3つ目として「血縁」(出世した人と血縁関係にある)が入るものですが、ほぼ同じ意味ではあるものの、「親チャンス」という言葉が、ここまで有名になったわけです。

私の世代(1970年代生まれ)にしては、大人になるまで聞いたこともない言葉ですが。 

「中央日報」の記事によると、「自分が甲なのか乙なのかが分かれる理由」として、学縁・地縁・親チャンスだという回答はどんどん増えている、とのことです。

「学縁や地縁、親チャンスが無いと、甲になれない」という質問に同意した返答が、4点満点で2.84点。2018年には2.76点でした。  

この調査は10~60代までの韓国民4501人を対象にしたものですが、範囲を1980年~2010年あたりに生まれた、いわゆるMZ世代(ミレニアル世代と「Z世代」を合わせたもの)に限ると、2.89点。100%に換算すると72%のMZ世代が、「出世には、親チャンスなど(出世した人たちが持っていたチャンス)が必要だ」と答えたわけです。 

   本書の出生率関連部分に、「完璧な親シンドローム」や「カンガルー族」関連の内容もありますので、それらも参考にしてください。

「人生に意味を与えるもの」が唯一、物質的豊かさ!
 人それぞれ事情が違うでしょうけど、ハッキリ書きますと、ここまでくるともう依存症です。

「ある」からそのおかげでなんでもできると依存するのではなく、「無い」からそのせいでなにもできないと、言い訳として依存しているわけです。

韓国社会は、「私たちは優秀な民族」とする民族主義教育を施す際、「日本(併合時代)のせいで発展が遅れた」という噓の言い訳に依存しています。

とても似ていると思うのは、私だけでしょうか。 
 ピュー・リサーチ・センター(Pew research center)が2021年11月18日に公開した「人生に意味を与えてくれるのはなにか(What makes life meaningful)」というレポートがあります。 

 経済的に発展したとされる17カ国で、職業や経歴(による成就など)、家族と子供、物質的な豊かさ、友人やコミュニティー、体と精神の健康、地位(general position)、自由と独立、趣味(ホビーやレクリエーションなど)、社会(制度、各種インフラなど)、サービスとエンゲージメント、教育、自然や野外活動、魅力的なパートナー、旅行や新しい経験、引退(老後など)、宗教や信仰、ペットのなかで、人生に意味を与えてくれるものはなにか、を選んでもらった結果です。

複数選択も可能です。伝統的な項目もありますが、「ペット」「ホビー」など、時代の流れが感じられる項目もあります。 

 その調査結果、圧倒的に「家族と子供」が各国で1位に選ばれました。

特に日本の場合、複数選択できるのに、多くの人が「家族と子供」一択で答えています。

この項目には、家族と過ごす充足感はもちろん、もっと良い社会を子供に与えたい熱望なども含まれます。17カ国のうち、14カ国で1位となりました。

他の国では職業的成就は重要だと思っていない
 他の項目が1位だった国はスペイン(健康)、台湾(社会)、韓国(物質的な豊かさ)だけです。

「健康」こそが、全ての項目に関わる核心だと見ることができるでしょう。

また、台湾の場合は、「安全や政治的自由などを享受できる理由」を社会から求める人が多いからでしょう。

ただ、韓国だけ、物質的な豊かさが1位になっています。

2位は健康、3位が家族と子供でした。

しかし、同時に、他の国では「家族と子供(38%)」の次に多く選ばれた職業的成就(25%)が、韓国では6%に過ぎませんでした。

すなわち、物質的な豊かさは重要だけど、職業的成就についてはこれといって重要だと思っていない、という意味です。

  それに、韓国もまた、1択だけ(複数選択せずに「物質的な豊かさ」だけを選ぶ人)が多く、これは日本(家族と子供)と韓国(物質的な豊かさ)だけで見られる現象だと、レポートは紹介しています。

答えを1つだけ選んだ人は、他の国にもいます。

ただ、その平均は34%。なぜか韓国(62%)と日本(59%)だけ、高くなっています。

もちろん、1つしか選べないと勘違いした可能性もないとは言えませんが、基本的には、「これがあれば十分で、もう他のものは必要ない」という意識の現れであると、私は見ています。  「多くの専門家が唖然」30代男性の未婚率は50%超、出生率は0.75人で歴代最低…日本より深刻な“韓国の超少子化事情”  へ続く

シンシアリー/Webオリジナル(外部転載)



パンデミックとは

2023-04-04 16:45:14 | 日記
パンデミック
 
パンデミック(pandemic)は、日本語的には“感染爆発”などと訳され、感染症や伝染病が全国的・世界的に大流行し、非常に多くの感染者や患者を発生することをいいます。

語源はギリシャ語のパンデミアで、パンは「全て」、デミアは「人々」を意味します。

過去に起こったパンデミックとしては、14世紀にヨーロッパで流行したペスト(黒死病)、19世紀から20世紀にかけ地域を変えながら7回も大流行したコレラ、第一次世界大戦中の1918年から1919にかけて猛威を振るったスペインかぜ(インフルエンザ)、1968年に発生した香港かぜなどがあります。

スペインかぜは世界人口の約50%が感染し死者が2000万人以上、一説には4~5000万人といわれています。世界保健機構(WHO)は流行の規模に応じ、地域的なエンデミック、国内ないし数か国のエピデミック、世界的で規模が最も大きいのをパンデミックと使い分け、1~6の警戒段階を設けています。

現在の世界は交通機関や運送手段の発達、人口の増加、都市への人口集中などでパンデミックが起きやすい状況です。

特に近年は鳥インフルエンザや新型インフルエンザの発生によるパンデミックが脅威。鳥インフルエンザの場合、日本ではまだヒトでの発症は報告されていませんが、発症すれば17~64万人の死者が出ると推計されています。


「高学歴層が増える中国」が迎えうる"意外な未来" "現代最高の知性"が予言する「新しい全体主義」

2023-04-04 16:30:20 | 日記
東洋経済オンライン

「高学歴層が増える中国」が迎えうる"意外な未来" "現代最高の知性"が予言する「新しい全体主義」


エマニュエル・トッド の意見 

(提供:朝日新聞社)© 東洋経済オンライン

「世界最高の知性」の一人と言われるエマニュエル・トッド氏。

「ソ連崩壊」から「金融危機」まで数々の歴史的出来事を予言してきた彼が、パンデミックにおける中国のあり方をどう分析したのか? 

『2035年の世界地図──失われる民主主義 破裂する資本主義』に収録されたトッド氏の新たな予言を特別に公開する。

「新しい種類の全体主義」の可能性

──パンデミックの危機は、特に先進国において、分断を加速させるような形で民主主義の危機をもたらしている。そうお考えのあなたに、中国についてもお伺いしたいと思います。

エマニュエル・トッド:パンデミックへの対処において、中国共産党による事実上の独裁である権威主義体制が民主主義より優れている、という中国の主張についてどう思われますか?

私たちが見てきたのは、新しい種類の全体主義システムの可能性です。

中国という国家、つまり共産党や警察部門、主語をどう表現すべきかは迷ってしまいますが、たしかに彼らはロックダウンなどの実行に成功しました。ある意味、信じられないことです。

興味深いのは、ロシアで起きたことは、中国と正反対だったことです。

どちらも権威主義の伝統を持っていますが、コロナに関する限り、ロシア政府は国民をまったく制御できませんでした。

教育の動きについてお話ししたとき、私は先進国社会における一種の普遍的モデルに言及しました。

識字能力があまねく社会で共有された後、高等教育が広がり、階層化し、そして社会を断片化するという諸段階です。

これはすべての国に当てはまりますね。しかし、考慮しなければならない要素がもう1つあります。

すべての先進国の制度を寡頭制的とも表現できる、ということです。さまざまな種類の民主主義があるのと同様、今やさまざまな種類の寡頭制があります。

「家族制度」から見た日本と中国

私の研究テーマでもある「家族制度の重要性」、永続的な家族の価値の重要性といったことに関係しています。

つまり、組織化された社会で続く家族の価値であり、それは伝統的な農民家族が消失した後も存続するのです。

中国の家族、伝統的な中国の農民の家族は、権威主義的であり、非常に強い父親がいますが、同時に兄弟間で平等に相続するというルールを持つ平等主義でもあります。

それは強い父系でした。女性に比べて、男性を非常に重視します。

一方で、日本の伝統的な家族制度は直系家族制と呼ばれ、伝統的に長男の相続でした。

中国ほどではないが、権威主義的でした。これは社会人類学者が常に指摘することですが、中国の家族よりも権威的ではないものの非平等主義です。

日本の家庭では、兄弟は同じ価値ではありません。

これは両国の社会の権威主義的傾向を説明するとともに、中国が権威主義的で平等主義的な共産主義を生み出したという事実と、日本が移行に際して階層社会を生み出したことを説明できます。

日本は近代工業社会やポスト工業社会に、より容易に適応しました。

今、中国にあるのは、国民を制御するための最新の技巧です。

顔認証があり、インターネットがあり、最先端のあらゆるツールがあります。

しかし同時に、中国には、権威主義的および平等主義的な家族の価値が存続していて、彼らの社会的価値にもつながっています。

中国について考えるとき、中国が経済的に成功したせいで、中国は極めて同質的であると考えるかもしれません。

また、中国は完璧な権威主義システム、または世界で最も権威主義的なシステムとも表現されるでしょう。しかし、中国の指導者たちはそう見ていません。

権威主義的な中国で人々が決起する?

彼らは中国が強い平等主義の価値観に基づいて、共産主義革命を起こしたことを覚えています。これらの平等主義的な価値観がまだそこにあることを知っています。

中国の社会には公正を求める要素があります。

中国の指導者たちは常に、人々の決起の可能性を考慮に入れておかなければなりません。

これは、中国を統治することが非常に厳しい理由の1つだと思います。それは内向きのもろさがあります。

もう1つ、付け加えておきましょう。

中国はすでに、人口の中に相当数の高学歴層がいるということです。

この状況は西洋のどこにおいても、伝統的イデオロギーの解体をもたらしました。

多くの人は知らないでしょうが、私は高等教育を受けた人々が人口のうちの25%を占めたことが、ソ連で共産主義が崩壊した本当の理由だと考えています。

私は1988年のデータを持っています。当時のソ連の国勢調査によると、高等教育を受けた者の割合が25%に達していました。

そして、1990年にシステムが崩壊したのです。

中国は、今のところまだこの水準(25%)には達していませんが、中国の将来について考えると、政治的バランスと民主主義の将来という観点から相反する2つの力があると思います。

一方には、中国の文化と革命の伝統として、平等主義の要素があります。

もう一方で、高等教育を受けた人々が増えています。中産階級と呼ばれる層です。

この階層の比率が、共産主義崩壊直前のソ連と同じ水準に達しようとしているのです。



韓国で「文在寅一派」が“続々粛清”へ…!

2023-04-04 16:09:32 | 日記
韓国で「文在寅一派」が“続々粛清”へ…! 「在日3世」の私が驚いた「文在寅派“一掃作戦”」の“すさまじい現実”と、韓国で注目される「亡霊」の正体

3/13(月) 7:33配信

韓国大統領が「左派一掃」へ…!

 現代ビジネス

 現在、韓国の尹錫悦大統領はこれまでにない韓国内での「左派一掃作戦」を遂行中だ。  ここのところ韓国でニュースを見ていると日々、左派たちが行なってきた不正の摘発のニュースが目白押しになっている。

 最近でも『2019年亡命漁民強制送還事件、文在寅政権幹部4人起訴』『71億ウォン背任タイイースタージェット代表を逮捕…文前大統領の元娘婿採用にも関与か』などと、日々、文在寅政権下で起きていた“不正”をめぐるニュースにキリがないのだ。 

 私のTwitterでは、「先日ラムザイヤー教授の慰安婦問題に対する考察論文が『真実である』と認められたという報道を見ました、韓国では報道されていますか?
されているなら反応はどうですか?」などと質問をもらったが、いまの韓国はそれどころでないというのが正直な感想だ。

韓国が「新しい時代」へ

 以前であれば、この類の問題も大きくニュースに取り上げられて、国民も関心を持っただろう。

  しかし、もう「弱者の盾」の欺瞞について認識した多くの韓国民の興味の中心は、いかに「左派勢力を一掃していくか」に向かっているのだ。

  もちろん、一部の抵抗的報道をするメディアもあるが、政権が変われば国民の意識もガラリと変わるのが韓国の現実だ。 

 韓国では3月1日に、毎年、独立運動を記念するセレモニーが大々的に行われる。 

 今まで歴代大統領はこの独立運動の記念日で韓国が歩んだ偉大さとともに、いわゆる「反日演説」をしてきたが、今回、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は演説で「日本と協力し、世界の自由と繁栄に貢献しなければならない」
「日本は過去の軍国主義侵略者から我々と普遍的価値を共有し安全保障と経済、地球規模の課題で協力するパートナーになりました」と国民に訴えた。

  今までのように反日国民感情を焚き付ける演説と大きく違って、「韓国は新しい時代へ向かおう」というメッセージになっている意味は大きい。

韓国での尹大統領の演説は多くの国民に「もう我慢しなくていい」という明確な意識を与えた形だ。

韓国大統領の言動からみる「不安」


 一方で、過去の韓国大統領の言動を見ていると不安材料もある。  先の大統領李明博は、最後には国民の支持率を得ようと竹島に大統領として初めて上陸した。

  朴槿恵大統領は親日のふりをして、就任後、「慰安婦合意」まで日本を無視し続けた。

  文在寅は元徴用工問題に対して日本からの再三の提案を無視し、韓国最高裁の結審まで持ち込み、元弁護士であるにもかかわらず65年基本条約を無視して堂々とその「結審を支持する」と発した。

  挙句に朴槿恵政権下での「慰安婦合意」を反故にする様、国民(市民団体)を結果的に誘導し、最後は海外へのアピールなのか「慰安婦合意」は「両国で交わされた正式なものだ」と認めるそぶりを見せたが、反日、不買に慣れきった国民の耳には届いていなかった。 

 韓国の大統領はいくら「日本が重要」と言いながらも、こういった「手のひら返し」を平気で行うことは歴史が証明している通りである。また、いままでの韓国国民もそれが韓国の流れと言わんばかりに、扇動された反日祭りに乗っかってきた。

「ノージャパン」という名の亡霊

 では、いまはどうだろうか。

  現時点では、反日、不買が誰のせいでもなかった様なムードになってきている実際、いまの韓国人の訪日の勢いを韓国メディアは
「日本に肯定的な韓国若者世代を中心に日本旅行ブーム」
「『ノージャパン』という名の亡霊」などと報じている。

  おそらく今後、韓国人は尹大統領の任期の最低3年間は日本を楽しめだろう。 

 しかし、そんな尹大統領であっても、政党の支持率が低迷してきたならば、もしかしたら李明博大統領の様な行動に出るかもしれない。

韓国の若者と話すと、これまでの反日的な考え方に反省はしつつも、「どうすれば良いか」わからないという韓国人が多くいるのもまた事実である。

  いずれにしても、こういう機会だからこそ、韓国国民には日本に訪日を繰り返す中で、日本と韓国の関係について真剣に考えて欲しい。

次世代を導くのは自分たちだと気付いて欲しい。

  「『ノージャパン』という名の亡霊」という亡霊ではなく、「反日精神こそが亡霊」だったと数年後に韓国人の口から聞けたならば、そこからの希望が見えてくると思えるのだ。

  さらに連載記事『韓国に、またまた「日本がおわび」って…! 「在日3世」の私が驚いた「元徴用工騒動」の“ヤバすぎる展開”と、韓国で起きている“意外な異変”の中身』では、いま韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。

豊 璋(在韓国コンサルタント)













韓国、「受難期」輸出停滞、高い対中依存 4~6月期の回復不透明 中期的にサービス部門「振興が不可欠」

2023-04-04 10:30:38 | 日記
韓国、「受難期」輸出停滞、高い対中依存 4~6月期の回復不透明 中期的にサービス部門「振興が不可欠」


2023年04月04日

  • 韓国経済ニュース時評アジア経済ニュース時評
   

韓国の3月輸出は、6カ月連続で減少した。半導体と対中国輸出の減少が主な要因である。1~3月期の経済成長率には大きな影がさしている。問題は、4~6月期に輸出がプラスに転じるかどうかだ。半導体は、メモリー半導体で世界首位のサムスンが、人為的な減産を拒否しているので市況底入れが先へずれている。 
『中央日報』(4月3日付)は、「限界に達した輸出韓国、産業構造を革新する時」と題する社説を掲載した。
(1)「韓国の輸出が前年同月比で6カ月連続のマイナスとなった。貿易赤字は13カ月連続だ。産業通商資源部が4月1日に発表した輸出入動向によると、3月の輸出額は551億3000万ドルで、前年同月比13.6%減となった。昨年10月から先月まで6カ月連続の減少で、コロナ拡大初期の2020年3~8月以来だ。3月の貿易収支は46億2000万ドルの赤字で、昨年3月から13カ月連続の赤字となった」

韓国経済は、輸出依存度の高いことで世界経済の好不調の影響を大きくしている。世界好況時は浮上できても、不況局面では逆転現象が起こるのだ。世界経済は、米中対立という転換点にあるので、今後も予断を許さない局面が続く。
(2)「主な原因は、半導体と中国に代弁される韓国の産業構造だ。韓国経済の最大主力品目である半導体の3月の輸出額は前年同月比34.5%減少した。情報技術(IT)製品などの需要が減少しているうえ、韓国半導体の主力のメモリー製品が値下がりしたからだ。半導体の輸出は昨年8月から8カ月連続で減少している」 
韓国輸出は、品目が半導体、輸出先で中国という特色を持っている。この「二大武器」でこれまで急成長できたが、中国向けについては従来通の成長は期待できなくなっている。米中対立の陰が大きくなっているからだ。 

(3)「韓国の最大輸出国であり貿易収支の最大黒字国だった中国市場でも不振が続いている。3月の対中貿易赤字は27億7000万ドルと、6カ月連続の赤字となった。さらに中国がコロナパンデミックから抜け出し、いわゆる「リオープニング」を迎えているが、韓国の輸出には影響が及んでいない点がさらに深刻だ。韓国が中国に中間財を供給し、中国が世界に完成品を輸出する構造が幕を下ろし、韓国の主力製品が中国と競争する時代が訪れたからだ」 
韓国は、対中国輸出で最大の貿易黒字を上げてきた。その中国向け輸出が落ち込んでいる。それだけに、事態は深刻である。 
(4)「韓国は、輸出で生きるしかない国だ。経済規模で貿易が占める比率は70%にのぼる。その国で6カ月連続の輸出マイナス、13カ月連続の貿易赤字は、現在の産業構造に根本的な問題があるという証拠だ。韓国経済研究院が昨日公表した輸出10大国の輸出品目・国家集中度分析は、韓国の産業構造の問題点を如実に表している。韓国は、輸出において半導体のような特定製品の依存度が過度に高く、輸出国も多くない」 
韓国は、個人消費の対GDP比が46.14%(2021年)である。5割に達していないだけに、内需振興で経済を立て直すことが難しい状況だ。経済構造が、輸出を中心に回っている形になっている。

(5)「最近の米中技術覇権競争とコロナパンデミックで経験したように、特定品目と国家に対する輸出依存度が高い国は危機状況で衝撃が大きくなるしかない。研究開発(R&D)革新とこれを土台とする産業構造の変化を通じた輸出品目の多様化、輸出市場の多角化がなければ、韓国経済の未来は厳しさを増すとみられる。 
このパラグラフで指摘していることは、輸出が「半導体と中国」に特化している事実だ。この輸出構造を変えなければならぬとしているが、「言うは易く行うは難し」である。短期間に方向転換できる訳がない。となれば、韓国経済は当分、受難期から抜け出せない恐れが強いであろう。そこで、他の道を探す必要性が出てくる。

『中央日報』(3月28日付)は、「製造業大国だけでは未来を準備できない」と題するコラムを掲載した。筆者は、チェ・ビョンイル梨花女子大学教授である。 
(6)「世界水準の製造業に比べて後進的なサービス産業は、韓国の産業構造の古くからの弱点だ。韓国の国内総生産(GDP)比の製造業の割合は25%。先進7カ国(G7)のどの国よりも高く、OECDのすべての加盟国より高い。ドイツの19%、日本の20%、米国の11%、OECD平均の13%と比較してみよ」 
韓国は、製造業比率が25%とG7の各国と比べて高い水準にある。これは、サービス業のウエイトが低い結果だ。

(7)「これに対し、サービス産業のGDPの割合は、韓国が57%、日本が69.5%、ドイツが62.9%、米国が77.6%、OECD平均が71%(世界銀行、2021年統計)だ。韓国内の雇用の70%以上がサービス産業で作られるのに対し、サービス産業のGDPの割合が60%に満たないのはサービス産業の劣悪な生産性を意味する。サービス産業の労働者が製造業分野の世界的企業の労働者より賃金水準が低くなるほかない構造的な理由だ。
付加価値で計るサービス業のウエイトは、韓国が57%でOECD平均の方が71%と高位にある。一方、韓国内の雇用の70%以上がサービス産業で作られている現実は、何を意味するかだ。それは、小規模の自営業がサービスを提供している結果である。この自営業が、企業化して生産性を高められれば、問題を解決する。自営業は、労働市場へ復帰できない人たちの「集団」になっている。ここにも、韓国が「年功序列・終身雇用制」によって、労働市場流動化を阻まれていることを裏付ける。韓国経済近代化が進まない背景には、労働市場の非流動化があるのだ。