新しくなった日除け暖簾に誘われて、二の丸美術館に行ってきました。
掛川茶を無料で味わえるロビーの給茶機がなくなったのは残念ですが、入館料は、子育て支援カードでたったの160円。お手頃な幸せ。
木下コレクション、何度観ても素敵です。
蒔絵や彫金は、絢爛豪華ながらも品があって、外国でタバコ入れや煙管のコレクターが多いのもわかる。
絵手箱というんですか、浦島太郎さんの玉手箱ってこれですね。
漆の黒字に金細工、螺鈿で植物が描かれていてまるで小宇宙。浦島太郎さんが、夢見心地で箱を開けてしまうのもわかるわぁ。
歳を重ねてから日本文化を心から美しいと、思えるようになりました。
以前は印象派のような分かりやすい西洋の美しい絵が好きだったけど、今は日本の古いモノがとても心に映えます。
経験値で文化の理解度が上がったとすれば、年を取るのもわるくないねぇ。
とはいえ、すごく好きなモノとそうでもないものも。なにも溺れるほどアートまみれにならずとも、文化への浸り加減も、好きなものを3点くらい心に残すくらいでちょうどいいのかもしれませんね。
掛川城は八重桜。八重桜の葉は、桜餅の葉の色で魅惑的。
足元に目をやると、そこにも可愛らしい…なに?
多分、セイヨウジュウニヒトエ。
大講堂。見る位置が変わると印象も違うわね。
最近は少なくなった白壁に瓦屋根を目にすると、城下町に住んでる幸せを感じます。
美術館に行かなくてもアートじゃろ。