司馬さんが亡くなってもう11年になる。
菜の花忌は今年は大阪でおこなわれ参加した。
NHKホールのステージは菜の花で埋まり、会場は希望者多数で抽選となった参加者で埋まった。
シンポジウム「司馬作品に輝く女性たち」は、田辺聖子、出久根達郎、岸本葉子と
司会古屋和雄アナで行われ上々に面白かった。放送は、
(当日発表のあったこの日時はまだ未定とのこと。 追記 2/17)
(放送日は5月6日(日)18:00~19:00 NHK教育TV「日曜フォーラム」となる。 追記 3/24)
田辺聖子メモ
・神戸にいた作家川野彰子さんと芥川賞候補で並んでいた当時、仲良しになれると思っていたが早死された。
お悔やみで見舞ったことが縁で、鰥夫(やもめ) の"かもかのおっちゃん"と出会うと話す。そやったんや。
・女から見て、=この人のためにやってやる "もうほんまに"=と思わせる男がいい男、司馬さんみたいに。
・司馬さんはやさしくて、お兄さんのようなひと
・座談の名手、話術がうまく、司馬さんはヒトたらし・・・何を聞きたがっているかがすぐ判るひと
・司馬作品の中で好きな女性は、韃靼疾風録のアビア。自意識、洞察力あり、目鼻立ちがはっきりしているから。
・締めくくりの一言・・・司馬さんは国を愛するひと、日本はいいとこのあるいい国なんだ、を言っていた。
出久根達郎メモ
・「竜馬がゆく」の登場人物は1146人、おりょう登場前の女性44人に全員名前をつけていて女嫌いではない。
・「巧名が辻」は、千代のパッチワークの小袖を取材中に知り、これが書く切っ掛けになったのではないか。
・千葉道場の娘、千葉さなこは縁あり後半生を暮らした山梨の、墓石に坂本竜馬 室と彫られているとのこと。
・締めくくりの一言・・・司馬さんは、志をもって生きる、をバックボーンに書き続けた。
岸本葉子メモ
・司馬作品の好きな女性は、竜馬がゆくの千葉さなこ、男勝りで自分から嫁にして下さいという気性が好き。
・締めくくりの一言・・・人の価値はいろいろだ、を教えてくれた。
浅田次郎の司馬賞受賞スピーチは、行事冒頭トップのせいでは無かろうに3,4分の簡単なもので肩すかし。
もうひとりの受賞は長谷川毅、「暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏」で日米対戦の見方だけでなくソ連を加えた
新しい切り方で、いかに終結されたかを東京、ワシントン、モスクワ3ケ所のできごとを追い戦争終結の全容を描いた。