雪被り梟
4,5日前に見た夢は、それは怖い夢で今もはっきり覚えている。
それも間なしに二度もあり、どちらも夢が記憶から消えず残っているのは最近では無いことである。
その1
それはどれくらい大きいものか、はっきりしなかったが
ぼくは宇宙船に乗って地上を飛び出した。
誰と一緒なのかわからない。轟音がどれ程のものかもわからない。
ただ、普通でなかったのは、何故かロケットは地表に沿うようにして飛んでいた。
すると間なしに、高圧線と思しきものをくぐるはめになる。
高圧線と地上の間はあまり広くない。
線の下をすごいスピードでくぐっていく。高圧線はその後もやってくる。
高圧線とは言え地表とそんなに空いていない。
あまりの、あまりの緊張に目が覚めた。
その2
そのとき居たのは、学校の教室の中のような感じのところで、
窓の高さ程度のところに首を出し、何気なく外を向いた。
そのとき遠くに、とんでもなく強烈で大きな白い光を目視してしまった。
原子の火であると直感し、とっさにコンクリートの壁に身を隠した。
それでも、その強い閃光から逃げられると思わなかった。
ぞっとして、そしてすぐ目が覚めた。
これらの夢の元を考えたとき、
最近の旅行で、特徴的な形の鉄骨高圧線の林立を見たとか、
今年がチェルノブイリ原発事故発生から20年になるとかを、強く思っているわけではない。
夢見判断というものがあるのなら、見てもらえるものなら見てもらいたいと思っている。