こだわりメモ帳

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・ 文学はなくなる・・・

2005年11月28日 | ◆ メモ
貫禄梟

 先週、作家高村薫の対談形式の話しを聞く機会があった。

初期のサスペンス「リヴィエラを撃て」「黄金を抱いて翔べ」等が面白く
ファンになっていたが、近作はまだ読めていない。
この日の話の最後に、タイトルにある、「21世紀、文学はなくなるかもしれない」
と、作家高村薫は爆弾発言をして聴衆を驚かせた。
対談の聞き手は、この激しい話に二の句が継げず、詳しいことが聞けずじまいで終わってしまった。
 思うに、この日の話の前半で作家が触れていたことに、
・ 今は表現の語彙がドンドン減っていて、書き手には悩ましいことになっている。
・ 作家内でも問題になっていて、理解されない語彙で綴っても読まれなくなる不安があり、
・ やがて書き手の表現が制限されていき、小説は行き詰る。という話が出ていた。
映像表現の世界が、今の時代以上にどんどん進化し、書き物の世界がこれらに置き換わるのでないか。
と言うものであり、ここにもそれらのことが出ている。
小説の世界が変わるのか。
非常にインパクトのあるこの日の話であった。
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・ 写真展

2005年11月24日 | ◆ 写真ノート
 

今日の朝焼け


 間もなくグループ写真展が始まる。
毎回のことであるが、セレクトに持ち込んだどれが残るか、何を出すか、タイトルはどうするか、と
いつもの騒動をし準備の1ケ月が過ぎた。
写真展の楽しみは、何と言っても他の人の作品が見れること。40名弱の殆どが2点の組写真となる。
それらの中で、自分のはどうか。

  ■ 日 時 12月1日(木)~12月7日(水) AM10~PM18(最終日PM17)
  ■ 場 所 中之島 フェスティバルホール地下 富士フォトギャラリー(最寄駅 地下鉄四つ橋線 肥後橋)
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・ 京都 法然院の紅葉

2005年11月20日 | ◆ お歩きさん
 11月のハイキングは、蹴上~大文字山山頂~法然院と東山を10Kmのコース。
紅葉の頃、お天気良く、風もなく絶好のハイキング日和でした。
コースは、アップダウンの割合い強いコースで昼食場所の山頂466mに着く頃は、お腹グーグー。
モミジは登り口の日向大神宮に少々、下りてからは安楽寺と法然院にしっかりと有り。
いずれも色付きはじめといった所。いいのは1週間ほど先か。それでも日曜とあり人出多し。
帰り道は、哲学の道を経て出町柳まで歩いて終了。




東山尾根伝いの道標




道標の上の案内図




法然院の奥の安楽寺入口




同上 安楽寺



法然院 灯篭にモミジ
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・ 大化改新ムリシゴト

2005年11月17日 | ◆ 今日のうた

   沸きましたと物云ふ風呂や秋の暮   宇沢 圭作  横浜


 古代のロマンに魅せられ、知らぬ古の世に興味を抱く。そのくせ、歴史にはうとい。
最近のニュースは、甘樫丘(あまかしのおか)で新たな出土品が発掘され、
飛鳥時代の政変に脚光が浴びている。
甘樫丘に居を構えていた蘇我入鹿が、彼らの専横と対峙していた中大兄皇子らに
焼き討ちにあったとされているそうであるが、
これらを検証する埋蔵物が発見されたようである。

 (未完)
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・ 今年の紅葉は・・・

2005年11月16日 | ◆ 季節の写真
 今年の紅葉は、色づきどうなのだろう。
立て込んでいた予定が一段落し、昨日は赤目渓谷に秋色を訪ねた。
色づきは今ひとつ、期待に背かれた。まだ少し早いのか、冷え込みがまだゆるいのか。
見ごろは10日ごろと出ていたが、外された。
各地気象台の気象記録が以外にネット閲覧できないので不便。
最高最低気温、雨量霧霜雷等の記録が公表されているものと思っていたが、どこにも無し。
夏休みだけのお天気記録公表ではさびしい。



室生村あたり




同じく室生村の古木イチョウ(台風で1/3ほどに小さくなったそう)

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・ 二科展:写真

2005年11月14日 | ◆ 写真ノート
 大阪で開催中の二科展を市立天王寺美術館に見に行く。

絵を描くお仲間から、二科展にはいつもいい写真が出ていると聞いていた。
他人様の作品は常に刺激的で勉強になる。まして著名展では。
期間終了近くであるのか、見学者多く賑わっている。婦人が多いのはこういう場の常か。
惚れ々々する皆さんの作品をスナップさせていただく。


湖 愁

霧中に咲く

瀑 布

秋の竹林

お気に入りの4点 (大きくなります)


◇湖愁
   愁いあるフンワリとした空気が良く伝わり、色の調子もそろえられ秀逸。こんな写真が作ってみたい。
   ボカシは、ワセリンか、うすい紗をかけたか。開放ぎみも効果に調子を出しているように思う。いいな。

◇霧中に咲く
   かねてから心得たポイントに通い、時間帯、気象条件を見方にした好例と思う。いいな。

◇瀑布
   撮れそうで撮れないのが滝写真。いい構図で、いい感じのスローシャター。こういうのが撮れると、いいな。

◇秋の竹林
   見る目を持たないと撮れない。出合わせていても、目がないとこうは撮れない。いいな。

いいものを見せていただきました。
がんばって、早くこういうのが撮れるようになりたい。
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・ 古代史散策 11月

2005年11月12日 | ◆ お歩きさん
   明日香川 明日も渡らむ石橋の 遠き心は思ほえぬかも   万葉集  作者未詳



 歩くことが好きで古代に興味をもつ仲間が、毎月10日を古代史散策で楽しんでいる。
今月は飛鳥の里。キトラ古墳~高松塚古墳とそれら周辺を歩く。全約7KM。

於美阿志(おみあし)神社の祠(左)、と桧隈寺跡の十三重の塔

 古代、朝鮮各地から渡来集団多数あり。
大和豪族には、彼ら大陸の優れた知識、技術を有するものを組み込み大きくなるものあり。
渡来人の強者がこの地に眠る。古代日本形成の栄光と苦悩を想う。




高松塚古墳 (隣接する高松塚壁画館パンフより)

 発掘は昭和47年から開始されたそうであるから、日の目を見てからもう33年になる。
1300年以上も前の彩色画とはとても思えない壁画が隣の壁画館で見れる。当然複製画。
今、この壁画に多量のカビが発見され、世界的貴重考古品の我が国の保存技術が問われている。




高松塚古墳 現地の姿

保存研究で考古学者が頭を悩ませている高松塚古墳の今の姿。
キトラ古墳は、これ以上に絵にならないので掲載の予定をやめる。




秋の飛鳥古道 (クリックで大きく見れます)

高松塚付近のきれいな石敷き遊歩道は、今いい色合いで、
平日でもあって、行く人もなく静かな飛鳥の空気に浸れる。
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・ 古都の秋は正倉院展

2005年11月09日 | ◆ 季節の写真
 今年も正倉院展が始まっていて、ようやく今日訪れた。

古都奈良は、この時期になると季節の色で色ずき始めている。
毎年の人気が今年は益々盛り上がっているようで、40分待ちの行列に並んだが、
午後の方が、ほんとうは夕方の方が楽に入れるよう。
国立博物館は天平の息吹を伝えて、今年は動物がテーマとか。
出展物の見ものは、せいぜい20点もないと思うけれど、この人気はどういうことか。



奈良国立博物館旧館正面。正倉院展はこの奥の新館。



今年一番の目玉「木画紫檀棊局」

盤の大きさは現代のものと余り変わらない大きさ。
盤は19路で今も同じ。1200年前から一緒とは驚き。
盤面は黒檀、界線は象牙。碁石入れの引き出しは、
一方を引けば、反対側も開くように出来ているそう。



象牙の碁石

拡大鏡が準備されていて、覗くと綺麗さ、芸の細かさに驚く。
碁石の大きさは、現代のものよりかなり小振りで厚みも薄い。
このような綺麗な石で碁を打つ気持ちはどんなだっただろう。



碁盤側面の飾り

この鳥は花に振り返るインコ、ラクダや鹿が
きれいに描かれていて、どこにも傷みなし。



瑠璃壷

一番見たかったガラス器で、
色と形が何とも素晴らしい。
石英ガラス製で上下一体物。
コバルトで発色させてるそう。
<建物写真を除き、いずれもパンフより>
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・ トリミングの妙

2005年11月08日 | ◆ 写真ノート

すまし梟


 構図のバランス感覚を養う。(当月研究会メモ)

作品作りの仕上げはトリミングである。
文や歌に推敲があるように、写真の仕上げにトリミングがある。
これが定まらないときは、同じプリントの思いの違うカットを2枚作り、しばし眺めるとよい。
日を変え、気分を変え眺めていると、どちらが強いかが見えてくる。
トリミング仕上げは、2L一枚だけでいつも決めていることはない。
作品作りにトリミングは有用で、
隅々の納まり、四辺の納まりまで撮影時に細かく決められない。
小さいファインダーの中では、すべてを細かく見切れないから。
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・ 青空法話

2005年11月04日 | ◆ 季節の写真
 寂聴さんの青空法話を聞く。

後先になるが、先日京都国立博物館で開催中の「最澄と天台の国宝」展を訪れた。
全国からの天台の秘宝を一堂に会し、現地でも見れないものがここで見れる。
なんともいいお顔立ちの尊像にお会いできたが、正直余り良く分からないのがほんとの所である。
でも、このすごい仏像を前にして本堂で実際に説教を聴くことになれば、さぞ身に沁みることであろう。
訪れた日は記念講演のある日で、正面庭園で瀬戸内寂聴師の青空講和を聞く。




寂聴さんのお話は解りやすいからいい。
私は晴れ女と、しきりに自慢していたが、
この日の青空、上天気はさすがでした。
展示物に秘宝の地獄図があり、悪人は、
死んだ後はあのような所に行く事になる。
皆さんはこれを見たことで、悪人になりた
くないと思ったはずです。と笑わせていた。





地獄図

今日はこれでおしまい。
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