先週、作家高村薫の対談形式の話しを聞く機会があった。
初期のサスペンス「リヴィエラを撃て」「黄金を抱いて翔べ」等が面白く
ファンになっていたが、近作はまだ読めていない。
この日の話の最後に、タイトルにある、「21世紀、文学はなくなるかもしれない」
と、作家高村薫は爆弾発言をして聴衆を驚かせた。
対談の聞き手は、この激しい話に二の句が継げず、詳しいことが聞けずじまいで終わってしまった。
思うに、この日の話の前半で作家が触れていたことに、
・ 今は表現の語彙がドンドン減っていて、書き手には悩ましいことになっている。
・ 作家内でも問題になっていて、理解されない語彙で綴っても読まれなくなる不安があり、
・ やがて書き手の表現が制限されていき、小説は行き詰る。という話が出ていた。
映像表現の世界が、今の時代以上にどんどん進化し、書き物の世界がこれらに置き換わるのでないか。
と言うものであり、ここにもそれらのことが出ている。
小説の世界が変わるのか。
非常にインパクトのあるこの日の話であった。