こだわりメモ帳

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・ 神仏習合と日本文化

2008年12月04日 | ◆ メモ

秋山郷梟   h7cm


 これが今年の最後になるか、「歴史街道」の会に出る。
テーマは、「神仏習合と日本の文化」・山折哲雄さんを聞く。 話は、
以前、若い学生と一緒に歩いた箱根越えで、
雨上がりに見た富士の荘厳な姿に心から感銘した。
仏教が入る前から、人は死んで山にかえると信じ、
下って、高野聖は国々をまわり死者の骨を高野山に届けますと、
死者は浄土に行けますと説いて勧進し歩いた。
西方浄土をいう仏教の曼荼羅絵は、中央に山が描かれていて
縄文以来、神は山々にすまい、神さびた山と崇めうけ入れてきた。
イスラエルの荒涼たる砂漠に立ち、ここは一神教しか生まれ得ない地であるを知る。
山川海緑に恵まれ、そこここに神宿る我国の多神教の当然を知る。
彼らユダヤ教イスラム教キリスト教は、聖地は紙一重の近き場所にありながら、
自らの巡礼をすれど、決して他教に巡拝はしない。
混迷する今、
他を排する一神教に対し、他をうけ入れる我国の文化を強く発信していかなければならない。
神、仏の「無常」、「無常感」はやはりいい。
これが話の抜粋である。いいひと時であった。
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