
科学カフェ京都は月に一度の楽しみ。
聴講生からリクエストがあったらしく、今月は「野生ボノボの社会」。
副題は、ーー最後の類人猿ピグミ-チンパンジ-ーー。
京大霊長類研究所長の話を楽しみにしていた。この日一番驚いたはなしは、
かれらの日常は、生殖と性を分離した生活をおくり、かつ複雄複雌(一夫一妻でない、交雑)だそう、
人間に次に近い進化霊長類チンパンジーも、他の種と同じように発情期しかしない。
また、集団間の関係が、ゴリラやチンパでは、必ず喧嘩になってしまうが、
ボノボだけは、異集団が接触しても融和する関係がもて、平和共存が成立するそう。
人類(ホモ・サピエンス)も負けそうな進化をしている。
日本の研究が進んでいるのは、顔つきや身体特徴で固体識別ができることで、
一方、海外の研究者はこれができないらしく、それが先端をいかせている。
若い次の世代の研究者が、つぎにどのような解明ができるか楽しみなこと。
講師の名前にどこか覚えがあると、ひかかっていたのを調べたら、やはり
むかし読んだ「ゴリラとピグミーの森」の伊谷純一郎と親子だった。