こだわりメモ帳

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・ 坂の上の雲 その後

2009年10月01日 | ◆ こんな本

お久し梟


 6巻目が終ってしまった。
読んでいて長い小説だと思わず、どれもずーっと面白い。
身内に関係者はなく、戦争の様子は本でしかわからないが、
大国ロシアの負けは、悪しき一君帝政と国民の力の低さ、
小国日本は、勝ちたい思いと民の気概、それと運のよさであろうか。
司馬さんは、この巻のあとがきで記している。
『執筆は4年と3ヶ月、準備に5年ほどをかけ、自分の40代はこれで消えてしまった。
書き終えたとき、夜中の数時間ぼう然としてしまった。』
大仕事をおえたとき、あの大きな目の表情はどのようであったろう。
元来は、『書きおえたときの感傷を軽蔑する習慣を自分に果たしていた』そうであるが、
それを思うと、この数時間のぼーっは途方もない感慨であったのだと思う。

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