への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

日南 冬の旅③ 港町・油津

2023年02月09日 | 旅行

飫肥から油津(あぶらつ)にやって来ました。

まずは腹ごしらえ。魚料理が売りのびびんやに入りました。

 

 

びびんや    

メニューも見ずに注文、

日南一本釣りカツオ炙り重 二つ

 

日南市は一本釣りカツオの水揚げが日本一。それにちなんで考案されたご当地グルメです。

しばらくして出てきました。

真ん中に味付けされたカツオが2種類。右下が郷土料理の魚(ぎょ)うどん。野菜サラダの上にのっているのが宮崎B級グルメのチキン南蛮

 

食べ方は、

まず漬けカツオをご飯にのせて食べ、次に炙ってご飯とともに、最後はお茶づけにします。

奥さん  「焼けてきましたよ、食べてみて

への次郎 「はふ、はふ。てげ、うめっちゃ!

 

 

港町・油津    

お腹も満たされました。さぁ、散策に出発です。

油津は江戸時代、飫肥藩港町の役割を果たしていました。

 

地図を見ると、西に堀川運河が流れていて、南に油津港があります。

堀川運河と、運河の東側の道路が四角に走っているあたりが古い油津です。

 

 

堀川運河界隈    

まずやって来たのは、堀川運河沿いにある堀川資料館です。

残念、資料館は閉じられていました。資料館前の道を左に行くと、

 

石組みの堀川橋。明治に架けられた石橋で、国登録有形文化財です。

この橋と運河沿いで、寅さんのロケが行われました。ほら。

 

堀川橋の上で会話をする寅さんとお蝶さん(第45作『寅次郎の青春』)。

 

橋を渡ると吾平津(あひらつ)神社がありました。

創建は709年で、神武天皇の最初の奥様アヒラツヒメを祀っています。

石段をのぼると本殿があって、若者が一人ご祈祷を受けていました。

 

参拝したあと、石段を下りて来ると、朱の鳥居の近くに看板。

へぇ~、2週間かけて撮影したんだ

 

運河沿いを少し下って振り向くと、運河と堀川橋がよく見えました。

への次郎 「風情があるねぇ

奥さん  「ほんと。遠かったけど、来た甲斐があったね。いい景色

 

 

油津港界隈    

運河沿いから、油津港に移動しました。

ここに車を止めて、古い町並みが残る一帯を散策しました。

 

酒蔵の裏の路地を抜けると、

 

左が酒造会社を営んでいる渡辺家住宅。右は旧河野家住宅

 

その北に行くと、赤レンガの建物の入口があって、

 

中に入ると、写真の展示、お土産物の販売がされていました。

外に出ると、

 

ん?! こちらが表なのかな

この赤レンガの建物は、河野家の倉庫だったようです。

赤レンガの向こうは大通り、国道220号です。

 

国道沿いを港に向かうと、あったのは、

緑青(ろくしょう)がふいた銅板壁の三階建ての建物、杉村本店です。

 

杉村本店のすぐ南には、これも歴史を感じさせる満尾書店がありました。

 

これらの建物は江戸末期から昭和初期のもので、どれも国登録有形文化財。油津は歴史的建造物が多数残っている町でした。

 

 

南郷俯瞰    

油津の古い町並みを散策したあと、国道220号を鹿児島県志布志市まで走りました。

途中、海岸沿いからそれて、細いくねくね山道をのぼって行くと南郷城跡があって…、

うわっ!! 絶景!

眼下に日南市最南端の南郷の町。橋は国道220号。鉄橋はJR九州の日南線。向かいは大島。その向こうは日向灘(太平洋)です。

この絶景に、言葉もなく、しばらくながめていました。

 

 

ボルベリアダグリ    

絶景を堪能したあと、国道220号を1時間走って志布志市に入りました。

への次郎 「ほら、今夜泊るホテルが見えるよ。向かいの岬の上

奥さん  「ホテルからも、夕日が見えそうだね

  

ダグリ岬にある国民宿舎ボルベリアダグリに着きました。

ここにも天然温泉があります。さっそくは行ってみると、

 

タイミングが良く、温泉につかりながら、海に沈む夕日を見ることができました。

泉質は青島と同じようですが、よりぬるぬるしていました。

 

温泉からあがったら、夕食です。料理長おすすめの黒毛和牛すき焼き

への次郎 「うんまか! 鹿児島牛

奥さん  「ほんと、美味しいわ。お刺身も

 

食べ終わったところに追加で出てきたのが、シマアジのフライ茶碗蒸し

 

最後はデザート。フルーツは何と、シャキシャキした柿ですよ!

 

への次郎 「かえって日南でホテルがとれなくてよかったね

奥さん  「ほんと、温泉も、お料理も大満足だわ

こうして盛りだくさんの旅の二日目は、無事、終わりました。

                                    つづく