への次郎 「いしかわ応援旅行割、まだ空きがあったよ!」
奥さん 「じゃ、すぐ申し込んで!」
ということで、急に北陸に出かけることになりました。
この日、東海北陸道を北上、白鳥ICから一部下道も経由して中部縦貫道から北陸道に入り、加賀ICでおりました。
やって来たのは、以前から行きたかった石川県加賀市の橋立です。
(Google)
かつてここは、「日本一の富豪の村」。一航海で千両の富を生み出した北前船の船主の豪邸が残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。
出水神社
観光駐車場に車を止め、先の路地を右に入って行くと、出水(いずみ)神社がありました。
地元の人から、珍しい狛犬があると聞いて入って行くと、
倒れた石燈篭を発見。正月の震災で倒れたのでしょうか?
一番奥まで行ってみると、社殿の中に、
一対の木製の狛犬がありました。珍しいものとは、これでしょうか?
木製の狛犬を鑑賞し、ついでに旅の安全も祈願しました。
北前船主の屋敷通り
鳥居のところに戻って来ました。
じつはこのアングル、浅見光彦(沢村一樹主演)の『化生の海』に出てくるんですよ。
鳥居をくぐると、狭い石畳の通りが伸びていました。
前方の大木があるところは蔵六園といって、かつて北前船主の豪邸がありました。
現在は公開されていて、内部を見学できますが、先を急ぎました。
蔵六園の向かいには、小さいバラが満開。
前方の二階建ての建物までが蔵六園のようです。大きいですよね。
さらに進むと、
地元の人が出ていて、情報を収集。
この先にも、北前船主の豪邸があるとのことでした。
ここですね。今は北前船の里資料館として公開されています。
への次郎 「ちょうどお昼時だね。ご飯の後にしようか、見学は」
奥さん 「ほら、あそこ」
食処舟重
奥さんが指さした方向にランチの看板。でも、普通の家で、暖簾は出ていませんでした。
玄関まで行って、思い切ってドアを開けると、食事ができるとのことでした。
中には、すでに先客。この日は、我々を含め客は4人だけでした。
メニューはなく、お茶を飲みながら待っていたら、出てきました。
メインは煮魚、刺身(鯛とホウボウ)、天ぷら(野菜の下には、メギスのすり身を大葉で巻いた天ぷら)の三品。いただてみると、
への次郎 「この刺身、スーパーで買う"熟成刺身"とは別物だね」
奥さん 「ほんと、こりっこり。魚は日本海だね」
北前船の里資料館
新鮮な魚を堪能して出て来たら、樹齢200年のシイの木が出迎えてくれました。
船板を使った塀の下の石は笏谷(しゃくだに)石。福井県でとれる貴重な石で、濡れると青色に変色。「ふくいブルー」というそうですよ。
入館料350円を払って入ると、大きな提灯!
ここは北前船主・酒谷長兵衛の邸宅でした。ここから上がると、
いきなり30畳の大広間!
敷地面積千坪の土地に、何棟もの建物が建っていて、
たくさんの展示品がありました。なかでも、いくつもあった北前船の模型と、
アイヌ屏風絵に目が釘付けになりました。
資料館を出て、駐車場に向かいました。駐車場に足を踏み入れる前に、
来た道を一度振り返り、それから赤瓦が印象的な「日本一の富豪の村」を後にしました。
つづく