曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

革細工の優しいブローチ

2019-01-17 | 良い加減介護
昨年末、市の包括支援センターのSさんから介護者の集いの新年会のお誘いがあり、半年ぶりに出かけて来ました。 こちらは週2の一日デーサービスと週1の80分デーケア(運動機能リハビリ)に夫がご機嫌で通うようになり、週2日とはいえ、私の自由時間が確保されるようになったのを機に、集いから遠のいていたのでした。

出入り自由な会ですので、行くたびにメンバーが入れ替わって(介護卒業者の何人かはアドバイサーとして残って下さっていますが・・・)います。 今回は奥様を介護されている男性二人を加えて、母親を看ている若者、ご主人を介護している人(一番多い)など約15名ほどの会でした。

自己紹介する中でそれぞれの介護の現実が浮かび上がり、分かる、分かる・・・と頷いたり、覚悟しなければ・・・と思ったり・・・ 自らも病を抱えながら、奥様の介護をされている男性2人は、共に奥様を10年余り介護した末に介護施設に奥様を入所させなればならなくなった経緯を淡々と話されていましたが、身につまされる思いでした。 

Sさん達市の職員が手配してくれた温かなお弁当を食べながら和やかに会は進んで、一服の時間にSさんが小さな箱に並べられた可愛いブローチを取り出して、『今日都合で欠席のOさんから、皆さんにとOさん手作りのブローチを預かっているので、皆さん好きなものを2個位づつ選んでお持ち帰り下さい』と。

Oさんとはお会いしたことがないような気がしますが、2,3センチ位の小ぶりな革細工の愛らしいブローチはどれもOさんの細やかで優しいなお人柄が映し出されているようで、Oさんがどんな気持ちでこんなにたくさんのブローチを作ったのだろうと思いながら、有難く頂いて帰りました。





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