はっきりしない梅雨空が続いています。 隣町の利根親水公園は古代ハスの見頃を迎えている頃で、今日こそは、見に行ってこよう!と張り切っていたのですが、朝から 雨 雨。 で、これまで親水公園で蓮や睡蓮をモチーフにして描いた絵を少しご紹介してみようと思います。
冒頭の絵は、古代ハスです。 水面から蕾を付けた茎が立ち上がり、ゆっくりと花弁を開いていく様はとても優雅で、魅せられてしまいます。 満開の花も見事でいいけれど、私は蕾のもつ期待感が好きです。 この絵は沢山買い込んでしまった金箔を、何とか使ってみよう・・・と背景に貼り、研ぎだして(金箔の面を布巾でこすり、地色を部分的に研ぎだすこと)みたのですが・・・上手くいかず、大分手こずった思い出があります。 以来、身の程をわきまえ、箔には手を出さずにいます(何事も練習、練習・・は百も承知の助ではありますが・・)
沢山の葉の間から純白の花を咲かせる睡蓮と、まぁるい蕾の可愛らしさも、好みです。 この絵は下地に色々な絵の具を塗り、葉は薄美濃紙に好きな色を塗って滲みを楽しみながら、偶然にできた思いがけない美しい色合いのところを葉の形に切り取って画面に張り付け、その上から胡粉で花を描きました。 グループ展に出品した時、見に来てくれた友人が『これも日本画なの?』とちょっと驚いた表情をしたことを思い出します。 ハイ、ムサビは何でもありの自由な校風でした~~ 在学中は石頭でなかなか付いていけませんでしたが、今はあれこれ工夫してやる楽しさが分かるようになってきたように思います。
絵と言えば、仕事を辞めてから初めて絵らしい「絵手紙」をやり始め、次に「ペンスケッチ」にはまった10年だけの経験しかないのに、古希を前に美大では何を教えているのか知りたくて、いつ止めてもいいし・・・なんて実にお気軽に美大の通信課程に入学したのでした。 それが・・・10代から80代の人たちが真剣に絵に向かう姿に刺激され、いつしか頑張る気持ちになっていました。
それでも、学割を活かしながらゆっくりと卒業を目指すつもりが、入学と同時位に夫の介護が始まり、なんとか、最短で卒業を目指さなければならない状況になってしまったことは大きな誤算でした~~ 幸い、超特急3年で卒業出来はしましたが(2年生に編入できたので)・・・ 広い意味の遊びが足りず?、絵も中途半端・・・
秋のグループ展に向けて、少しも筆が進まない自分に”喝"です。