曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

霊峰筑波山へ続くつくば道

2022-10-12 | あれこれ

筑波の北条地区にある古民家カフェを探しに行って

思いがけなくも北条地区の古い街並みと住民の方々の

地域の発展を祈る熱い思いに触れることができました

今日は万葉の時代から

神の山として崇められてきた筑波山への

参詣道が北条の町を起点としていたことを示す

つくば道道標からご紹介します

 

道標は現在北条商店街から筑波山に向かうつくば道の入り口に立っています

 

 

角柱の側面にはにし(西)は江戸と刻まれています

「にし」と「江戸」の間に刻まれているひらがなはどういう意味なのでしょう・・・?

 

道標の左につくば道が伸びています

つくば道はこの先の田井地区を経て急な上り坂を登って筑波山神社に続いています

道標から赤の大鳥居までは約5キロで歩くと1時間半位かかるそうです

田井地区には普門寺をはじめ何か所か良いスケッチポイントがあるということですので

スケッチに行くことを楽しみにしています(^-^)

 

カフェを出て最初に案内されたのは

多気太郎五輪塔でした

裏堀を作った多気氏6代義幹を供養するために裏堀を見下ろす

丘の上に五輪塔が建立されたそうです

五輪塔の南には穏やかな田園風景が望めました

お盆の時期には子供たちを中心としてぼんぼりを作り

道の両側に灯してお詣りしていたそうです(現在はコロナのため一時中止)

 

熊野神社

筑波山麓一帯には古くから熊野信仰が盛んだったとありますが

祭神がイザナギノミコトと聞いただけで長い歴史を感じてしまいます

 

古いお地蔵さんや仏様がたくさん見られました

 

熊野神社の隣に

彫刻に目を引かれました

 

八坂神社

五輪塔が墓ではなく納経塔として作られている珍しい例だそうです(造立天文6年(1537年)

 

秋祭りの時に邸宅公開と古本とレコードと喫茶のお店を出すことになっている川田邸

このお宅の奥様が陶芸家なので陶芸作品の販売もあるとのこと

 

そして 北条出身の実業家谷中龍次郎氏が昭和13年から28年にかけて

建設した近代和風住宅は 伝統的な日本建築をベースにしながら

近代の和洋折衷の様式を随所に取り入れた豪邸で

現在国登録有形文化財「矢中の杜」として

NPO法人「矢中の杜の守り人」によって管理され

毎週土曜日を中心として邸宅公開を行っているそうです

公開日ではなかったため外観だけ拝見しました

 

筑波山麓秋祭りには

秋の特別公開として 収蔵されている「屏風」を展示するそうです

この素晴らしい屛風は一見の価値があるのでぜひ見て欲しい・・・とは

案内して下さった宮清大蔵の宮本さん

これも楽しみです

 

 

人びとの熱い思いが籠った筑波山麓秋祭りにお出かけになりませんか・・・

北条へはつくばエクスプレス(筑波駅下車)or常磐線(土浦下車)に乗って

下妻行きか筑波駅行きバスに乗る(北条中町下車)方法と

高速バス+バスに車(常磐自動車道・北関東自動車道)利用の

3通りの方法があります

 

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