駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

TOSHI追悼LIVE

2010年10月12日 | ライブレポ
10月10日、ギタリストの故トシ君の追悼ライブが行われました。

ひじょうに質の高い素晴らしいライブイベントとなりました。
出演者も、その演奏もそのレベルが高く(あたりまえですが)、追悼ライブだなんて知らずに観に来たとしても、誰もがみんな満足したでしょう。
やはりトシ君が、プロミュージシャンという、ひじょうに厳しくて高いレベルの世界で生涯を生き抜いてきたんだという証しだと思います。
とにかく、どのバンドの演奏も素晴らしいものでした。
そして、決して世渡り上手でないと思える彼が、関わったバンドでのエピソードなどをステージで語るバンドメンバーの皆さんが、本当にトシ君のことが好きだったんだなあとうかがい知ることができ、微笑ましくも軽い嫉妬心さえ浮かんできました。
自分としては、彼との交友関係というのは2回のライブをご一緒できたことと、メールでのやり取りだけぐらいだったのですが、それでも彼の優しい人間性は充分に伝わったものでした。
そんなトシ君を愛した各バンドメンバーたちが、銘々に彼を偲び、心から歌い演奏する姿を見てウルウルしてしまうオレたちでした。
彼は、本当の音楽バカだったんだと思いますし、それは最大の褒め言葉として彼は受け取ってくれると思います。

さて、出演バンドの紹介をしましょう。
まずは「ANDREW」
豊橋いや中部を代表する?3ピースロックバンド。
ハードロックではなく、ハートロックなんだそうです。

トシ君との関係は、「かごやはうす」繋がりだろうと思っていましたが、やはりそのようです。
自分も、かつて豊川時代の本店「かごやはうす」や「レフトレッグ」で、野獣(のけもの)、NOAR(ノア=綴りが違うような気も・・)を何度も観ていましたし、けっこう好きでした。
その時は、トシ君のことは「可愛らしいギターの子」ぐらいにしか思っていなかったんですが。。。
それはさておき、久々に観たANDREWの演奏は、すごく良かった。
トップバッターとしてお客さんの入りも少ない時間で、場も暖まっていなくて、やりにくいと思うのですが、いやいやどうして素晴らしい演奏。
この日の安藤ノリオのボーカルとパフォーマンスはすごくよかった。
キンちゃんのギターはやっぱりすごいしね。
オレの好きなドラマーの一人、ゴンちゃん。
いい音でした。グッジョブ!

次は「THREAD」さん。

とてもいい気持ちになれるPOPなロックで、我々を楽しませてくれました。
演奏も素晴らしかった。上手い!
それに輪をかけて歌がまたよかった!
また聴きたいバンドです。
ギターの坂口さんは、「めるへん堂」のギタリストとしてずっとやってきて、今もこだわりを持って弾き続けています。
職人ですね。
そんなところは、トシ君にやっぱり通じているんでしょう。
ステージで聞くことができたエピソードは、やはり暖かくて楽しいお話でした。

そして、「牧 謙次郎」さん

東京で、後輩としてトシ君に可愛がられていたとのことで、バンドを組んでいたそうです。
豊橋では初めて歌ったらしいのですが、いい声で、すごいパワー。
魂で歌ってる感じがいい。
さすがにトシ君とのエピソードは、深い話が多くてね。
ウルウルしてきました。

さらに、「YOYOYO」

メインのトリのバンドでなければ失礼なんだけど、バンド事情もあってトリ前でやっていただきました。
YOYOYOの正式メンバーは2名だけでしたが、強力なサポートメンバーが入っての演奏。
ボーカルには「VIVI」さん。
深夜のTVで流れるユーファクトリーのCMソングを歌っている方、というミニ情報です。
このバンドはもうとにかくプロの集団ですから、演奏は上手い。
演奏曲は2曲だけでしたので、物足りない感はありましたが、さすがのレベルは満足。
とにかくトシ君は、みんなに愛されていたんだなって、このバンドの演奏とMCで良く分かりました。
ドラムでリーダーのゼンゾーさんは「今日までトシが死んだことを信じていなかった」とのお話や、ベースの坂倉さんが「トシ君の部屋を最初に片付けに行った」話なども聞き胸が痛みましたが、トシ君の好きだった超明るい曲を演奏してもらい、しっかりと楽しませてもらいました。

そしていよいよ「PPF」

いままでの素晴らしい演奏を聴き、ウズウズしていたPPFですが、今まで普段やらないような打ち合わせや練習もして、満を持しての登場です。
演奏曲は、トシ君の好きだったり得意だった曲をチョイス。
途中、素晴らしいゲストも登場しました。
「ROD☆KAZ」さん。

サプライズで「ピープル・ゲット・レディ」を歌っていただきました。
PPFの持ち曲ではないのですが、この日のためにメンバーそれぞれ自己練習して、KAZさんに飛び入りで歌っていただきました。
素晴らしい声で、ロッドくりそつ。
トシ君の古い友人で、PPFで名古屋でライブした時に駆け付けてくださった方でした。

今回、本当に頑張ってくれたのは実質的バンマスのギターのタカヒロ氏。
本当に、何から何までタカヒロ君はお疲れさまでした。
頭が下がります。
タカヒロ君は、ステージ上でYOYOYOのゼンゾーさんに引き継ぎをして、次回は名古屋で大々的にやるという約束をしていただきました。
ということは、PPFは次回は名古屋でひと暴れですね!
コメント (8)
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