5月18日(水)
昨日のニュースでしたが、第29回三島由紀夫賞に決まった蓮実重彦氏(80)の記者会見が話題になっていました。
ネットニュースからコピペしますが、『蓮実さんは会見の冒頭、司会から「心境は」と問われると「私の中に心境という言葉はないので、お答えしません」。続く記者からの質問も「ばかな質問をやめていただけますか」などと次々却下。「(受賞は)はた迷惑な話だと思っております。日本の文化にとって非常に嘆かわしい。もっと若い方を選ぶべきです。選考委員が暴挙に出られたわけで、迷惑な話だと思っています」と言い切った。』
これを知って、オレ、記者会見のやり取りを読み直しちゃうほどウケました。
映画評論家、文芸評論家、フランス文芸社で東大総長だった蓮見氏。
実はオレ「小津安二郎」監督の映画が好きで、その小津繋がりで蓮見さんの名前だけはなんとなく知っていたので興味を持ったわけです。
その小津映画の評論も、何だか「いとも簡単な風景映像を小難しくいかにも意味ありげに解説している」ように思え、映画評論家なんてただの屁理屈家だなんて思っていたので、これを読んで思わず「昭和の石頭爺さん」なんて笑っちゃったのです。

実は、先週風邪ひいて寝てる時に小津監督の「東京物語」のDVDをたまたま観たわけです。
体調悪くて元気がない時、派手なアクション映画見る気もなく、家で撮り溜めたDVDのなかにこれを見つけて観ようかなと思いました。
おりしも、先日原節子さんが亡くなって、もう一度清楚な若き原さんを見て癒されたくなった?っていうことですかね(笑)
まあ、それにしてもスローペースな、もちろん白黒の動きの少ない映画です。
カメラは全部固定だったらしいですし、ホントに病気じゃなくても眠たくなりそうな2時間超。
でもね、何度も見てますけど、眠気どころかその度ぐいぐい引き込まれて、好きだなあってますます感じる映画でした。
この動かない映像の、ひとつ一つになんやかや意味づけをして、勝手に小津監督の胸の内を小難しく明かすのが、映画評論家の蓮見センセイって印象でした。
でも、本当にすごいと思う。
このパワー。
いいかげんもう年なのに、まだまったりと落ち着かないこの受け答え。
反骨というか、チャレンジャーじゃん。
オレなんか60前でこんなに落ち着いてる(笑)
男だなあ、武士だなあと、腕組んで頷いちゃうオレでした。。。
昨日のニュースでしたが、第29回三島由紀夫賞に決まった蓮実重彦氏(80)の記者会見が話題になっていました。
ネットニュースからコピペしますが、『蓮実さんは会見の冒頭、司会から「心境は」と問われると「私の中に心境という言葉はないので、お答えしません」。続く記者からの質問も「ばかな質問をやめていただけますか」などと次々却下。「(受賞は)はた迷惑な話だと思っております。日本の文化にとって非常に嘆かわしい。もっと若い方を選ぶべきです。選考委員が暴挙に出られたわけで、迷惑な話だと思っています」と言い切った。』
これを知って、オレ、記者会見のやり取りを読み直しちゃうほどウケました。
映画評論家、文芸評論家、フランス文芸社で東大総長だった蓮見氏。
実はオレ「小津安二郎」監督の映画が好きで、その小津繋がりで蓮見さんの名前だけはなんとなく知っていたので興味を持ったわけです。
その小津映画の評論も、何だか「いとも簡単な風景映像を小難しくいかにも意味ありげに解説している」ように思え、映画評論家なんてただの屁理屈家だなんて思っていたので、これを読んで思わず「昭和の石頭爺さん」なんて笑っちゃったのです。

実は、先週風邪ひいて寝てる時に小津監督の「東京物語」のDVDをたまたま観たわけです。
体調悪くて元気がない時、派手なアクション映画見る気もなく、家で撮り溜めたDVDのなかにこれを見つけて観ようかなと思いました。
おりしも、先日原節子さんが亡くなって、もう一度清楚な若き原さんを見て癒されたくなった?っていうことですかね(笑)
まあ、それにしてもスローペースな、もちろん白黒の動きの少ない映画です。
カメラは全部固定だったらしいですし、ホントに病気じゃなくても眠たくなりそうな2時間超。
でもね、何度も見てますけど、眠気どころかその度ぐいぐい引き込まれて、好きだなあってますます感じる映画でした。
この動かない映像の、ひとつ一つになんやかや意味づけをして、勝手に小津監督の胸の内を小難しく明かすのが、映画評論家の蓮見センセイって印象でした。
でも、本当にすごいと思う。
このパワー。
いいかげんもう年なのに、まだまったりと落ち着かないこの受け答え。
反骨というか、チャレンジャーじゃん。
オレなんか60前でこんなに落ち着いてる(笑)
男だなあ、武士だなあと、腕組んで頷いちゃうオレでした。。。