蜂の子

この上伊那地方には、昔から「地蜂追い」があります。
見つけてきた地蜂の巣を、自宅近くで飼って大きく育て
そして、巣の中の「蜂の子」を食べるのです。

昔、海のない長野県の貴重なカルシウム源は
１、いなご
２、ざざむし
３、さなぎ
４、蜂の子
でした。
いずれも、「ゲテモノ」と呼ばれてはいますが・・・・

少し前までは、保育園でも
稲刈りを終えた田んぼにイナゴ捕りに行き
初冬の冷たい風にも負けず
天竜川にざざむしを捕りに行ったものです。

さて、昨日はうちの保育園はさつま汁パーティで
庭に大釜を出して、
子どもたちが、野菜の皮をむいたり切ったりして調理し
大鍋で、たくさんのさつま汁を作りました。

庭でみんなで食べることにし
子どもたちは「おにぎり」を持ってきました。

その中に、「蜂の子」を具材にしたおにぎりの子がいたのです。
「おじいちゃんが獲ってきたの。」という女の子は
美味しそうにパクついていました。

蜂の子やざざむし、イナゴを食べることができなくなった
若い人たちが多い中、
美味しそうに食べる女の子に、みんなで拍手でした。
もちろん、それを獲ってきたおじいちゃんと
それをおにぎりの中に入れてくれたママにも・・・・ね。