『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

退職の日

2015年03月31日 | 雑感
今日は3月31日
平成26年度、最後の一日

朝9時、市長から退職の辞令をいただく。
今日、25年以上の勤務を終えて退職する方、35名
一番長い方、42年。

ひとりひとりに、辞令と感謝状をいただいて
会場を移して、理事者、部長の皆さんと茶話会、

退職する皆さん、一人ひとりが挨拶を・・・・
その挨拶を聴きながら、不思議な気持ちになった・・・・


昨日まで、引き継ぎの雑務に追われ
「退職の日」に、それほど気持ちが行っていなかった。
保育園や園長会で送別会をしていただいたし、
保護者会でも、退職を祝ってくださったけれど、
「退職」って、こんなもの・・・
という感じだったのに・・・・


「昭和○年に、こんな災害があって、こんなことに苦労した。」
「新しい庁舎の引越しには、こんな苦労があった・・・」
「どこそこの建設と、どこそこの建設に携わってきたが、
 一番新しい、どこそこの検査にも立ち会うことができて幸せだ・・」

40年近い勤務の中で、みなさんの頭の中は
きっと、自分の仕事で苦労したことの思い出が
走馬灯のように蘇っているのだなあ・・・・


話を聴きながら、
一年ごとに「完結型」だった保育園の思い出が
40年間の自分の気持ちや生活と連結されて蘇り
涙が出そうになった。

それは、子供たちではなく、保護者でもなく、
保育園の中のことでもなく、
自分自身の歩いてきた40年を思い出したからだった。
保育士でありながら
本庁への異動を命じられた10年前を思い出したからでもあった。

自分自身の山あり谷ありの40年を思い出しながら
ああ、これが「退職する」っていうことなんだねえ・・・・
そんな、納得できる気持ちになっていた。

最後の仕事納め式の会場で、
私たち退職者は、一番端に、
職員の皆さんとは少し間をあけて並ぶと、
その間には、一枚の透き通った壁が置かれている・・・・

なんだかそんな風に、
向こうの人たちが別世界の人のように思えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする