「肩で息をする」

五月のゴールデンウイークから

毎週のように、

週末になると来客がありました。

それも、泊り客が・・・・・




長男とシンちゃんが帰ると

１週おいて、

姪の旦那さんの訪問がありました。



「そちらに遠征の引率で行くことになった。

　久しぶりだから、お線香を上げに行きたい。」

夜遅く来て、主人や息子としっかりおしゃべりを楽しみ、

（お線香は上げなかったけど）

帰っていきました。




次の週には、

大町の次姉夫婦がやってきました。

姉の同級会出席が目的なのですが、

こんな機会にと主人が計画を立てて

主人と次姉の旦那・長姉の旦那、主人の兄、本家の息子（と言っても還暦）で

町の居酒屋で一杯飲むことになりました。

そこに、主人の義姉や長姉も加わって

更に、同級会を終えた次姉も合流して

にぎやかに、夜遅くまで飲んでいたようでした。

（私は、お留守番でしたが・・・・）




そして、先の週末は

三男の帰省でした。





毎週、毎週

お布団干して、シーツ洗って、食事の用意して、母の介護して

週末の疲れが取れないうちに

次々と来客があって、

毎日、「肩で息している」ような感覚でした。




今週になってようやく

「ほっ」と、息がつけています。



今日は、雨降り、

そして、母はデイサービスに出かけているので

肩の凝りもだんだんとほぐれていくような感じです。




お盆まで、

一息も、二息もつけるといいなあ・・・・・

泣いたり笑ったり（母の介護・・・夜編）

母が家に戻ってきて、まもなく二か月になろうとしています。



最初の1か月は

母のリズムをつかもうとして、

母に振り回されている感がありました。




自分自身も頭痛や肩こり、腰痛・膝痛に悩まされ

母の生活パターンと歯車が合わず

寝不足になっていらいらしたり、時には怒ったり

そうすると、母も泣いたり暴言を吐いたりして

家人の前でも、そんなやり取りを聞かせてしまいました。


また、夜中の大声や失禁も増えました。




はた！と、冷静になって

何が一番大事か、を考えると、

介護する自分自身の「精神的・肉体的安定」と言う答えに行き当たりました。



　　　　　保育も、良い保育をするには

　　　　　先生たちが精神的・肉体的に健康であることが第１条件で

　　　　　常にそういう状況を保ってもらうように

　　　　　職員の環境を整えてやるのが園長の仕事、と思っていました。

　　　　　時には、個人的な悩みの相談も引き受けて。





さて、そうなるには、まず　自分自身の十分な睡眠。

夜中に、母の様子が気になって眠れない、

ちょっとした物音に敏感に反応して目が覚める、

そういう状況から抜け出す必要がありました。




それまでは、

夕飯が終わる７時ころには、寝る準備をしてベッドに入り

自分が床に就く１０時半か１１時ころ母を起こしてトイレに連れて行き、

また、２時前後にトイレに連れて行き（大抵目が開いているので）

最後に、明け方５時前後にもう一度様子を見に行く、

と言う毎日でした。



そのタイミングがずれると

トイレに自分で起きだして廊下に倒れていたり

部屋のあちらこちらや、廊下に失禁したりしてしまいます。

（自分が歩けないこと、おむつをしていること、を忘れてしまう、それが認知症です。）

（せっかくつけているおむつまで外そうとしてしまう、それが認知症です。）

（ここが、自分の部屋かも、トイレなのかもわからなくなってしまう、それが認知症です。）




そんな状況の中、

以前いただいてあった「睡眠薬」に気が付いたのです。



『リスペリドン錠』

認知症患者に処方する薬のようです。



試しに飲ませてみますと、一晩ぐっすりでした。


でも、なんだか心配だったので

服用は三日に１回くらい、

自分が「今日は疲れてるなあ・・・」と思った日に服用させる、

そして、いままでと同じように時間で起きて

一応、様子を見に行く・・・・・

そんな、服用のさせ方でした。




その後、主治医の先生にも相談して

毎晩服用しても差し支えないこと、が確認できたので

毎晩服用するようになって１週間ほどたちます。




母は、とても落ち着いています。

それはきっと、私がぐっすりとよく眠れて

余裕のある精神状態で母に接してあげることが出来るから、

と、思われます。




リスペリドンを服用しても

朝、なかなか起きられない、とか

昼間、ぼーっとしているとかもなくて

割合、快適です。



なんで、もっと早く気付かなかったのか・・・・

と、思うくらい。



そんなわけで、

今、母の介護は「安定期」に入りました。