おばあちゃんの草取り

昔の家の庭は、

今（アスファルトや芝の庭）とは違って、

土が見えている庭でした。

でも、その庭に「草」がいっぱい生えていた、

という記憶はありません。

畑も同じことです。



なんだか、おばあちゃんが

いつも庭や畑の草取りをしていた、ような記憶があります。



それも、

一つ一つ手でつまんで、

どんなに小さな草も取ってしまうような・・・・。

土手の草刈りも同じで、

まるで、坊主頭のように

本当に短く、鎌で刈り取っていた、

というような記憶があります。



昔のおばあちゃんたちは

野菜作りに手を出せないから、

草取りに精を出していたのかもしれない・・・、

それはそれで、幸せだよなあ・・・。

猛暑の中、草取りをしながら

そんなことに思いをはせていました。



よく母が

「おばあさんは、夕飯の先立って　畑に行ってしまう。」

と、嘆いていましたっけ。



確かに、6時を過ぎたころになれば涼しい風が吹き

7時ころまで明るいんだもの、

草取りは捗ったことと思います。




私だって、

誰か夕飯の支度をしてくれる人がいれば、

７時ころまで畑にいたいわ、

ゆっくりと、草取りだけに専念したいわ、と

思ったことでした。