私の住んでいる集落は、
ここ数年で、4軒の家が無くなりました。
(家はあります。住まう主がいなくなりました。)
お子さんが学校を卒業するとすぐここを出たため、
お年寄り夫婦のみの暮らしだったのが、亡くなられたり、
お子さんがいなかった高齢者のご夫婦が亡くなられたり、したからでした。
65歳以上の高齢者が、
集落の住人の半数を超えると、
その集落は、限界集落というのだそうです。
「限界集落」
社会的な共同生活や集落そのものの維持が困難になる集落を指す。
うちの集落も、
高齢化率(65歳以上の高齢者が)43%になりました。
55歳以上の住人で計算すると52%で、
これは、限界集落予備軍と呼ぶのだそうです。
いずれにしても、年寄りばかりの集落、ということです。
まもなく、集落内の役員を決める時期になります。
我が家のように、息子がやってくれている家は良いのですが、
若い者がいなければ、
高齢になっても、同じように役員をこなしてもらうことになります。
それではあまりに大変だ、ということで年齢の区切りを設けるようですが、
それを、何歳から、とするのか、
現役世代が、3割を切りそうな現状では、
若い人たちに負担が行くのが目に見えています。
集落ばかりでなく、
大きく地区に目を向けても同じことが言えます。
先達が良かれと思って立ち上げてくれた
農業だったり環境だったりに関わる、いくつかの組織は
役員のなり手不足で
運営に四苦八苦しています。
コロナ禍で、
慣例とされていたいくつかの行事や会が
中止になったり延期になったりしていますが、
この際、やらなくても大丈夫だったそうしたものは
見直す必要がある、と言うことなのでしょう。
ただ、そうした場で取られていた住民同士の交流は
高齢化が進んでいるからこそ、
何か形を変えて、実施する必要があるようにも思います。
そうした会からは、すっかり足を洗った私ですが、
老婆心ながら、
心配になるこの頃です。