ひーさんの散歩道

道には、様々な歴史や文化が息づいている。
歴史に触れ風景に感動し忘れていた何かを探したい。

お伊勢参り 10 月読宮&葭原神社

2017年11月14日 22時28分27秒 | 伊勢の散歩道
もうしばらく伊勢は続きます。 自分としての資料として記録しておきたいので・・・自分が興味があったのは、前回の荒祭宮と初回の二見と最期にしようと思っている伊雑宮です。アラハバキに関連してきます。
そして氷川神社が再度出てきます。今度は川越の氷川神社です。ここにも姿を変えてアラハバキ神が残っていました。
猿田彦も神としては、伊勢にかかわりのある神ですが、猿田彦神社は伊勢125社には含まれておりません?

自然に寄り添うように暮らしてきた日本人は「自然」という存在をよく知っており、暮らしの中で「自然の後ろには必ず神様が居る」ということを知ったのです。
神様は柔らかく包み込んでくれる「和御魂」と荒ぶり猛り狂う「荒御魂」という二つの力を必ず持っています。
神にかかわらず人間も同じですがね。
木を伐採し過ぎれば山の神は怒り土砂崩れを起こし、川に汚物を流せば反乱します。
かつての日本人は神々のもとで許可をもらい必要な時に必要なだけ自然の恵みを頂いていました。
自然の中で自然に生きていける、これが現代人が失いかけている美徳です。
この美徳が日本中に戻るとき神々がホッと喜びをみせるのかも知れません。

今回のスケジュールを見てみましょう。
普通の人にはハードなのかもしれませんが、自分はいつもの事なので・・・・もう少し頑張れますが、キツクなったらJRや飛行機に切り替えましょう。
これは出発前に準備していた行程表です。元々自分は旅行会社出身ですのでこんな風に作ってしまいます。



初日から3日間は天気も良く快適でしいた4日目からは雨に当たりましたがこれは、お名残りの雨でしょう。
又はお伊勢様が清めてくれたお清めの雨なのかもしれません。 おかげで無事帰宅できました。

臨機応変に順番は変えたところもあります。 ネットでは相当混み合うような情報もあり駐車場も心配なので最初外宮に向かいましたが、平日ということもあって余裕で駐車も可能でした。内宮は民宿のようなスタイルのところに宿泊したので駐車場もあり。安心していきましたがね。
特に別宮はどこも参拝者は少なくのんびり回れました。瀧原宮は他の参拝者はおらず、帰り際に一名いただけです。

それでは、今回の月読宮に進みます。

ここには4社の別宮が集まっており、天照大御神の弟神であり月の神である月読尊を祀っている。
昔の暦は、月の満ち欠けを暦の基準にしていましたからね。暦は農業に欠かせない要素であったため、篤い崇敬を集めました。
また内宮のように天照大御神の荒魂を祀る荒祭宮のように、ここにも月読尊荒魂をお祀りする社殿が隣に立っています。


まず、宮域内には葭原神社(あしはらじんじゃ)が片隅で静かに祀られている。



祭神:佐佐津比古命(ささつひこのみこと)・宇加乃御玉御祖命(うかのみたまのみおやのみこと)・伊加理比売命(いかりひめのみこと)
由緒:内宮末社であるこの神社は『延喜式』の萩原神社であるとされている。倭姫命が定めた神社であると『文徳実録』などにも見られるが、中世以降に廃絶されると、まったく社地がわからなくなってしまい、明治6年になってやっと現在の場所に再興されることになった。
「大年神」の妹の宇迦之御魂神と、御子神が祀られている。

伊加理比売命は伊我利比女命(いがりひめのみこと)という神名で外宮末社である。
宇加乃御玉神は小俣神社にも祀られる、「お稲荷さん」の愛称で全国的に知られている稲荷神ですね。
佐佐津比古命はどんな神様でしょう。 実はよく知られている神です。
天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと)が天降る際に天の八岐で出会った異相の神様である。この神様は「猿田毘古神」といい、伊勢神宮とは大変深い関係にある神社だ。
この神様は「天宇受売命」が投げかけた「皇孫はどこに行くことになるのですか? また、あなたはどこから来たのですか?」との質問に対し「皇孫は筑紫の日向の高千穂の峰に行く事になります。
私は伊勢の狭長田の五十鈴の川上から来ました」と答える。
このようにはっきりと自分の国を伊勢と述べているのである。
また、この神社の名前が「あしはら」と呼ばれていることにも意味があり、昔の日本の呼び名である「葦原中国(あしはらのなかつくに)」にも通じる。
さらに、この神社周辺には猿田毘古神の別名である道祖神も数多く祀られる。


月読宮



通称「月読四宮」と呼ばれ右側から2つ目のこの宮からお参りするのが順序。

謎多き月神

漢字での表記こそ違えど、この宮の祭神は外宮の別宮である「月夜見宮」と同じである。(次回UPします)『古事記』では伊邪那岐の右目から生まれたとされているが、『日本書紀』においては左目から生まれていたり、伊邪那岐が左手にもった白銅の鏡から生まれていたり、実にとりとめがない。『日本三大実録』にいたっては姫神とされているほどだ。





月読荒御霊宮
「一霊四魂」の中においての荒ぶる御魂、月読尊の荒御魂が祀られている。
この神は「日本書紀」の中で、天照大御神からの命で「保食神(うけもものかみ)と会うために葦原中国へと降りる。 保食神は喜び、首を回してはお米を、海に向かっては大小の魚を、山に向かって様々な動物をその口から吐き出し、これらを勧めたのである。それを見たこの神様は「下品極まり!」と怒り、保食神を斬り殺してしまう。
高天原に戻り天照大御神へ報告すると「理由も聴かず、その原理も考えずに殺してしまうとは!」と逆に怒りを買ってしまうのだ。




伊佐奈岐宮
ここでは、割愛させていただきます。 あまりにもメジャーで古事記でも最初の方に出てくる天照大御神の父ですね。
つまりここには伊邪奈弥宮を含め家族である三神が仲良く鎮まっているということですね。




伊邪奈弥宮








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5 コメント

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葭原神社 (りひと)
2017-11-23 19:01:13
どこだろうと思っていましたがこちらのお宮入り口にお社あったような気もするのでお参りしているといいなあ。ササという音は大好きなので祭神さんも気になりますね。

あと4つのお社ですが、事前にお参りの順番は頭に入れていたんですけど実際たしか違う順番でやった記憶ありますね。どう間違えたのか?なんとなく自分の無意識の意思みたいなのもあり感性に任せました。お付き合いで家族もいたんですけど当時はまだみんな素直で分けも祭神もよく分からず良くお参りしていたなあと思い出します。

でスケジュールの件ですが、海のフェリー経由ではないのですね。私も本来そっちを希望してましたけどコストで一泊削ったのと子供たちへのアミューズメントとして選択しました。なのでひーさんの通った道も後ほどたどってみます。道というのも道路もどうも意味あり気に思う今日この頃で発見がありそうに思います。

で鳥羽のホテルの地名が気になってしまいました。確かあそこって遺跡とかなかったかな?伊雑宮の候補の地名になってなかったっけ?当時伊雑宮に行きたかった時、秦氏に惹かれて選んだんですけど今なら違う選択するかも?あの地名の場所に神社ないか?探してみようと思います。

そう磯部が近江佐々木氏に繋がるみたいですね、ササの付く祭神さんは磯部氏の関係もありそうな気もします。で奈良で渡会になるんでしょうか?
かなりうちの関係も理解出来てきました。ありがとうございます。3975
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安楽島 (りひと)
2017-11-23 19:21:42
私の憧れの地に泊まったんですね!羨ましいです。先ほど調べましたが、今日11/23が大漁祈願祭だそうです。不思議なタイミングです。
こちらのは海の民がまさに関わりそうですね。

で遺跡やっぱりありましたよ。それも縄文から奈良平安までですからいい時代ですね!
製塩跡や帯金具や和同開珎もまで。

当時は秦さんに目印にしてたんですけど伊勢行った後静岡の伊良湖から浜名湖の間までで織物関係の神社とかも出会ったりしたんですよね?そこが東北に繋がっているような予感が今あります。その辺りは祭神も地元の意向と違う風になっていたりあるみたいで地元の方の意思も当時感じましたね。荒祭宮に納めていた装束の布地と関係はこちら辺りともありそうですよ。そこが須賀川あたりと奈良時代で繋がるか?興味ありますね。
今日はここまでにします。返信もとても興味ある事いっぱいでした。お付き合いありがとうございました。6239
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りひとさんへ (ひー)
2017-11-24 09:18:56
なるほど「佐佐津比古命」あとで調べてみます。
私の苗字です。
伊勢に泊まった時、民家をそのまま宿にしたところでしたが、そこには近江の佐佐木神社の神主さんが泊まるそうです。
まだ未訪ですが、行きたいところです。
フェリーは考えました。しかし到着時間がほぼ同じだったので待ち時間があるともったいないので高速にしました。
旅行的にはフェリーがおすすめですね。
そうそう鳥羽に泊まった翌日がお祭りだったようです。
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なるほど (りひと)
2017-11-24 20:31:21
縁がありそうですね!
この前、乃木さんの字が行った神社にありましてヤッホー!と。近江の神社では、比叡山行ったあとにヤバかった三人を助けて貰いましたよ。
次回はあちらに行こうと思ってます。
何しろその地に泊まりたいですからね。
ひーさん羨ましいです。
フェリーで行き、二見水族館でイルカに乗りましたよ。深読みしますよね。

今後も宜しくお願いします。ゴールも分かってしまいましたよ。5847
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りひとさんへ (ひー)
2017-11-25 10:47:33
ゴールはどこなのでしょう??
なかなか出かけられなくてね~

沙沙貴はのぎの祖となっていましたね。
まったく調べたことがなく無知な状態です。
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