歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

戸籍を読めない、相続の担当者

2011-07-30 12:00:06 | 日記
 行政書士として相続業務を多く受任します。その際、被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍を取寄せるのです。銀行の預貯金や株券の名義変更の際、必要です。通常の方は4通くらいになります。印紙代は合計3000円くらいです。中にはたくさん転籍されている方もいます。そういった方は戸籍を取寄せるだけで一苦労です。
 取寄せた戸籍を現在から過去にさかのぼり、相続人が誰なのかを特定するのです。
 昔の戸籍は手書きです。しかも旧字体で書かれています。ですので慣れていない方は、戸籍を読むのも難しいでしょう。
 相続を多く扱っている行政書士なら、戸籍を読むことができます。銀行の相続手続の担当者も戸籍を読むことができます。しかし困るのは中小企業の株券の相続手続の場合です。
 社員100人程の大企業でもない、零細企業でもない会社が発行する株券を相続する場合、相続手続の担当者は戸籍を読むことができない場合があるのです。彼らは大企業や銀行のまねをして相続手続の形式にこだわり、被相続人の出生から死亡までの戸籍の提出を要求します。しかし困ったことにその担当者が戸籍を読めないのです。戸籍を読めばすぐ分かるようなことを、手続きを代行した私に聞いてくる場合があるのです。先日そういった事があり、私としては驚きを隠せませんでした。
 
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