故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

年寄り夫婦

2015-10-07 07:13:25 | よもやま話
   

甲斐、小菅のそば畑です。


   
ばあさんや、はいじいさんや。

伝統の昔話は、穏やかな老夫婦の会話で始まります。

昨今の爺様も婆様も元気になりました。
爺様の浮気を婆様がなじっています。

ところが一緒なのは、今も昔も爺婆は耳が遠いのです。
近所に丸聞こえの夫婦喧嘩です。

夫が、君はこうだよね。
暗算が遅いよね。という。

妻は、私は判断が遅い時があるのよ。

ええ、どうやら「あんざん」と「判断」の取り違えです。
こんな光景を、きみまろが取り上げ、ペーソスを交えた笑いに昇華させます。

老夫婦は、今も元気なのです。
同じ話を二人が延々と続けるのです。
いつしか話がすれ違っていることに気づき、笑うのです。
ところが、婆様の記憶はCDやUSBメモリーのように正確です。
貴女は、私が身重の時に、他所の女と浮気をしたのよ。
日時も、状況も正確に再現されるのです。おお恐ろしや。
あんなに大事にしたのには、涙と一緒に流されるのです。

あらゆる機能が低下しても、温かい気持ちはあせないのです。
こんな老夫婦になれないものでしょうか。

それには、「私には、あなたしかいない」と思い想われることでしょうか。
思い出を床の間に飾るではなく、
今生きていることを、せっせと手入れをしながら思いやるのです。
薄くなった鎌も、丁寧に研げば立派に使えるのです。頑張りましょう。

散歩道 映画館前 観に来よね

2015年10月7日



コメント
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