故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

妻に代わって

2020-01-08 07:07:55 | よもやま話

死ぬ前に描いたものですから、家族のひんしゅくを買いました。
飼い犬ジンは、家族のランク付けができていました。
ところが、孫娘の成長についていけず、リードをひかれるようになって戸惑っていました。


年賀状の返信を昨日済ませた。
送る人にあわせて、添付する風景画をアレンジした。
妻の返信ハガキと合わせて、郵便局でポストに投函した。
今日のテーマは、「妻に代わって」です。

妻が風邪をひいた。
私になにができるだろうか。
体温を計ろうにも、体温計は電池切れだった。
風邪薬も買ってきて欲しいと頼まれた。
体温計の電池を調べ、風邪の症状を聞きドラッグストアーへ行く。
広い店内のどこに何が売っているのかさえ検討がつかない。
風邪の初期症状を緩和するドリンクタイプの薬を買う。
何日か続くとしたらと考え、5日分の錠剤を買う。
お腹に入るものと、妻が好きなお菓子を買う。
これで一時間を要した。

ブログも書けない状態で、鬱々とした日を過ごしている。
かみさんが亡くなった時のことを思い出した。
葬式を済ませてもやることが多かった。保険証書の場所は、そしてどこへ連絡をする。
水光熱費の支払いは、どうする。通帳はどこに保管している。
困ったのは、家族とのコミュニケーションであった。すべてかみさんを通して話していたから。
なにもできない長い一日が、数か月続いた。

今も感じる。
数年、妻と暮らしている。
妻が病気になったら、私は何ができるか考えている。
掃除、炊事、洗濯、各種支払いはできるだろう。
料理も聞きながらなら、できるだろう。
自分の身の周りのことだって妻に頼っている。
妻に代わって何ができるか。さらに、妻の介護も加わるのである。
妻の代わりに、カフェでの接客や近所付き合いもしなければならない。

主婦は、スーパーに行って食材の研究をしている。安売りの食材だけを見ているわけではない。
カフェで出すメニューに必要な食材を買いに来ている。
目的外の食材を見て、即時メニューが変更になる。
私はそばにいて、驚くばかりでイライラもした。
車で待っている男の人の気持ちが分かる。
この頃は、妻の選択(変更も)を見るようにしている。
どうしてそうなるのか分かる気がする。料理のアレンジを見直しているのである。

風呂も沸かせない。炊飯器のスイッチも入れられない。電子レンジで温めることもできない。
どこに何が収納されているのか、知る由もない。通帳もハンコの置き場所も知らない。
近所づきあいも、息子の嫁とも会話ができない。
こんな男の話を聞いたことがある。
介護以前の問題である。

女だって同様のことがいえる。
旦那が病気になると、収入が減るか無くなる。
離婚の時は、覚悟の上だから事前準備はするだろう。
さて、困った。

時が解決するとは言うものの、きっと鬱になるような恐怖がある。
妻に代わってできるものは限られている。ほとんどできないとも言ってよい。
問題は、やる気になれるかである。それだけの愛情を持っているか問われるのである。
息子は、私のことであればさっさと施設に入れると思う。
片方が風邪をひいたら、残った方は風邪などひいてられないのである。
風邪をひいた方が治ってから、自分もひいてよいのかなと数日休暇代わりに寝るのである。

どちらかが先である。
残ったものは、辛いことだろう。
女の人は、たががとれたように活き活きするとも聞いた。
生活全般ができる女性の方が強いのである。
心配事が一つ減ったとでも言いそうな気がする。
どちらにしろ、何でも話せる人が一人減るのであるから寂しいことではある。
しかし、すぐにとはいかない。長い闘病生活が待っている。
私は耐えられるか心配である。
一気に行くことはないだろうから、徐々に練習の真似事期間があると信じている。
妻のどこにほくろがあったのか見ていないし、関心がない。
これではいけない。変化に気づくよう妻の似顔絵を描くとするか。

妻の絵に 俺しか知らぬ 怒るなよ

2020年1月8日
コメント
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