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絵のタイトルは、「うーん」です。
初めて上海を訪れました。
無錫で見た霞を、同僚のドイツ人はスモッグと教えてくれた。
西洋建築が立ち並ぶ通りで、中国人と思える若い娘に声をかけられた。
ちんちんマッサ、いかっすか。
教えた日本人の馬鹿野郎。
真っ白な原稿用紙を眺めながら怖気づく。
誰しもが経験した作文の宿題です。
今でも、ブログを更新するごとに胃がちじみ上がります。
今日のタイトルは、「ブログを書く」です。
先輩のうちに、定期的に旅日記が届くそうです。
最初は興味を持って読んだそうです。
そのうち、同じ下りに飽きが来て積読になったそうです。
捨てるわけにもいかず、貴重なスペースを埋めるごみとなる。
私のブログも、毒にも薬にもならぬ代物です。
たまに、「面白かったよ」と友人から励ましをもらいます。
毎日、「針が落ちて笑い転げる」ような些細な珍事に気づけません。
空ぞうきんをさらに絞るようなかすかすの記事が並びます。
じゃあ、何で書くの?
誰も読んではくれないのに、少ない読者全員が持つ感想です。
あなたも馬鹿なのね。
それなら、まだ救われます。
まだ書いてるの、飽きもせず。
こんな声が聞こえてきます。
ここまで書いてすっきりしました。
ずーっと感じていた疑問でした。
芥川賞、直木賞、さらにノーベル賞をいただいた作家まで、書けなくなって自殺を試みます。
笠置シヅ子さんのように、進駐軍が去ってブギから泣き節に代わった時にすっぱりと歌手をやめる。
書くことに行き詰ったら、書くことをやめれば良いのです。
自分に嘘をつき、世間を欺くことは格好悪いし、精神を蝕むことでしょう。
今しか書けない。
明日になったら、違う気持ちになっている。
思い出せない。
誰しも経験するジレンマです。
たけしが言う、ゴルフの上達ループです。
書いていてよいことが一つだけあります。
真剣に突き詰めるほど引き出しが増えて、誰かと話しているときパッと浮かんできます。
さらによいことは、区切りを付けられます。
日々の考えは、堂々巡りです。
これでおしまい。
私の記事は、Know-howものではありません。
読んで得することはありません。
あいつも馬鹿だね。
から、こいつ相変わらずだね。
と親近感を持っていただければ幸いです。
2024年2月3日