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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

身に宿す

2024-02-17 04:59:34 | よもやま話

絵のタイトルは、「野に咲く華」です。
かわはぎ釣りの師匠(友達)です。
絵から感じる印象はチャラいかもしれません。
しっかりしたママです。


今日のタイトルは、「身に宿す」です。
あさイチで、水上恒司さんが使っていました。
先輩からの助言や自ら気づいた事柄を、経験として身に着けるということでしょうか。
感心して聞いていました。

外山滋比古著「失敗の効用」を読んでいる。
「筆舌に尽くしがたし」の項で、
ことばは目の荒い網のようなもの。それで掬い上げられるのは網にかかるものに限られる。
余は沈黙。ことばがリアリティを過不足なく表現するというのは錯覚、正しく反映すると思うのは迷信である。
(「失敗の効用」より引用)

言葉から、その人の人格・考えを聞き取ることは、容易ではない。
同じ言葉でも、世代や使う人によって違う意味を持つ。
「だいじょうぶ」と言われて、カチンとくることが多かった。
せっかく勧めているのに、「不要」や「間に合っている」と言えず遠回しに断る言葉となった。

受け取る側の解釈になるので、言葉が持つ意味は千差万別となる。
それにしても、若く見える水上さんの言葉使いに、老成(年寄り)を感じる所以ではないだろうか。

哀しいかな、考え(リアリティー)を伝える手段は言葉であり、表情である。
少しずつ違うんだがと感じても、口から出たもの、すでに印刷されたものは表を歩き出している。
発信した本人が違和感を持ちながら話しているのであるから、解釈は聞いた人にゆだねるしかない。
書いたもの勝ち、言ったもの勝ちの感があるが、そうでもないのだよ。

リアリティーに近づける手段を探し続ける努力を、使う言葉に観ることができる。
大よそしかわからない。
個人が感じる印象に間違いはない。
そう信じて、言葉を聞いている。
水上さんの今後に大いに期待するものである。

2024年2月17日
コメント
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