帝国ホテル前の彫像です。
タイトルは、気品。
こうかなああかなと絵手紙の筆を走らせます。
その対象は常に興味のあることになります。
今日のテーマは、「日々進歩」です。
年齢を重ねるごとに、「日々進歩」を実感します。
幼子の成長は、目を見張るばかりです。
寝返りができるようになると這い這いです。
間もなくつかまり立ち、そして歩き始めます。
脳の成長と身体の成長が著しく速いと言えます。
どの子もそんな感じです。
年齢を重ねることは、経験値があがることです。
「日々進歩」を感じるには程遠い。
出来なくなったことを数え上げたらきりがない。
もの覚え、歩行速度など衰えることばかりです。
負の経験値とも言える。
しかし、こうしたいと思えばやれる。
衰えていようが、続けることはできる。
若い頃より、「なんとかしようという想い」は強くなる。
出来ないことを知っているからこそ、長い時間をかけないといけない。
日々の動きからして、「なんとかしよう」と考える。
昨日で来たことを、今日もできるようにしたい。
あわよくば、昨日より今日を改善したいと欲張ります。
短い時間で、「日々進歩」を実感できる。
若い頃より、鮮明にわかる。
これは、記憶のレンジ(比較の時間経過)が短くなったことなのか、
満足度のレベルが低くなったことを意味するのか考えています。
私の場合は、やりたいことが出来ることで、「日々進歩」と感じます。
若い頃は、やりたいと思ってもできなかった。
むしろ、自分がやりたいことが何なのか分からなかった。
自分は何ができるのかも分からなかった。
どうすればできるかも知らなかった。
今は違う。
やりたいことは、はっきりしているし、どうすればできるかも知っている。
ただ、できないだけの毎日です。
それができることが、「日々進歩」と感じる次第です。
ハードルは極めて低いのです。
もう一つ言えることは、できなくたって痛くも痒くもない。
できないんだなとじっと思うだけです。
何かの器具を使ったり、ハードルをもう一段下げることになります。
諦めと工夫の連続となります。
話しづらいなと感じれば、脳梗塞の前兆です。
医者に行って、血栓を取り除いてもらえばよい。
ああ、できた。
まだ、できた。
そして、またできた。
と歓びが大きい。
この嬉しいの実感こそ、「日々進歩」です。
若い頃は、出来て当然と高みを見るばかりでした。
今の目線はすぐそこです。
これがやることと、身近なことばかりです。
今日のこと、明日のことが大切です。つまり、「今」です。
その積み重ねなのです。
傲慢な若い頃は、一足飛びばかり考えていました。
幼子のように、短時間で成長すると思い込んでいました。
そんなことはないと、長い長い時間をかけて知ることになりました。
だから、「できること」がこんなにも嬉しいことになるのです。
おっちゃんと 振り向きそこに 春風が
2018年4月16日
投稿後、
夜空を見上げ、星の多さに気づく。
白内障の手術をして良かった。
こんなにも夜空はきれいだったと、何十年ぶりかに思いました。
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