
*2015年10月8日撮影
日陰にひっそりと咲く地味な花、ヤブタバコです。
草の根元のほうの葉が大きく、タバコの葉に似ているというのでヤブタバコと名がついたようです。
草丈が大きかったりするともっと大きな葉がついて、まさにタバコのような感じになります。

*2015年10月4日撮影
タバコのような葉はともかく、ユニークなのは花の形です。
下向きに咲く丸い花はキセルの雁首を思わせ、キセルのタバコに火がついているようです。
それでヤブタバコというのだと誤解する人がいるくらいです。
じつはよく似たガンクビソウという花があって、ヤブタバコはガンクビソウ属に所属します。
ガンクビソウの名の由来は花をキセルの雁首に見立てたわけです。
ガンクビソウは枝の先端に花をつけますが、ヤブタバコは葉の根元に花がつくのでたくさんの花が並びます。

*2015年9月2日撮影
ヤブタバコのもう一つの大きな特徴は、茎の途中から横に枝を張り出し、茎がまっすぐ上に伸びるのをあるところで止めてしまうことです。
それでヤブタバコはあまり大きくなりません。
せいぜい大きく伸びても1mくらいだと思います。
横に張り出した枝には花がたくさんつきます。
こういう不思議な草が林間の日陰に生きています。