*2016年7月22日撮影
シモツケの花がまだ咲いています。
シモツケとは下野国(しもつけのくに)今の栃木県のことで、産地の名が花の名になったということのようです。
昔から園芸用に栽培されていて、下野産が特に有名だったのだとか。
*2016年6月16日撮影
これは先月の写真。もうしっかり咲いていました。
シモツケは樹木とされていますが、高さは1mくらいしかなくて幹もごく細いので、草花と間違えることもあります。
花がよく似たシモツケソウという草花があったりして、混乱のもとにもなっています。
*2016年6月16日撮影
人の生活上の必要から木と草は区別されてきましたが、植物の分類学上では木と草の区別はないものとされるようになりました。
ダーウィン以降、生き物の分類は進化の系統樹を解明する作業として位置付けられ、見た目の違いをもとに分類する過去のやり方は否定されつつあります。
現代の分類上はシモツケが木か草かは問われることなく、バラ科シモツケ属の植物として扱われます。
美しいシモツケの花を見ながら、木と草の違いをしばし考えます。