さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

スカシタゴボウ

2018-05-15 22:11:33 | 草花

*2018年5月15日撮影

 田植えが始まりました。
 田の畦は徹底的に除草されています。

 それでも水路の中にわずかに生き残った、スカシタゴボウを撮影しました。
 スカシタゴボウというのは変な名前ですが、「透し田牛蒡」と書くそうで、意味は不明とされています。
 ごく小さな4弁の黄色い花をまとまって付けます。





*2018年5月2日撮影

 スカシタゴボウは田んぼに生えます。
 田の中や畦や、水路の中に生え、田んぼ以外の場所で見かけることはありません。
 なので「田牛蒡」というのは、田に生えるゴボウという意味ではないかという説があります。
 スカシタゴボウは若い葉や根を食用にすることができ、油炒めや天ぷらなどにします。
 根はゴボウのような外観はしていなくて細くて白いのですが、きんぴらなどにするとゴボウのような香りがするというのです。
 それで「透かし」とは何かといえば、葉の切れ込みが大きくて向こう側が透けて見えるということだというわけです。
 
 由来のわからない名前なので、さまざまな見解が生まれているようです。





*2018年5月1日撮影

 今月初めに花のアップを撮ったものです。
 まだほとんどつぼみで、あまり咲いていませんが、小さな花の集合であることだけは伝わると思います。
 後ろに見える白い花はタネツケバナです。タネツケバナもほぼ田んぼにしか生えません。
 ついでに、2番目の写真のスカシタゴボウの後ろに見える花はハルジオンです。まだ刈られていない頃の畦の景色です。

ノヂシャ

2018-05-14 22:22:42 | 草花

*2018年5月14日撮影

 昨夜から雨でしたが、今日は昼頃から晴れました。

 草はらにノヂシャが咲いているのに出会いました。
 ごく小さな青っぽい白い花がまとまって、それがぱらぱらと葉とともに茎の先についています。
 背丈は15cmくらい。大きいものは30cmくらいになるでしょうか。
 あまり目立たない花です。





*2018年5月14日撮影

 花をせいいっぱい大きく撮影してみました。
 小さな花は直径2mmくらいでしょうか。

 チシャというのは「萵苣」と書きますが、今でいうレタスのことです。
 レタス類は日本でも奈良時代から食べられていたそうで、たぶん当時は中国から来たのだとされています。
 ノヂシャ「野萵苣」は文字からすると野生のチシャということになりますが、これも食用に栽培されていたものだそうです。
 ヨーロッパ原産で、江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化して全国に広がったのだとか。
 つまりこれは、食べられる草ということですね。





*2018年5月14日撮影

 もういちど草の姿が分かる写真を。
 茎も細く、葉も小さく、食べるにはどうも大量に採取する必要がありそうです。
 でも、そんなには生えていないし、考えものです。
 
 この次はちょっとだけ取って来て試食してみようと思います。
 

キビタキ

2018-05-08 22:03:13 | 

*2018年5月8日撮影

 ゴールデンウィークの連休が終わりました。
 連休が終わるとともに雨もようになり、急に寒くなりました。
 真夏のように暑かったり、冬に戻ったかのように寒かったり、安定しない天気には困りものです。

 今日は昼前は晴れていたので、久しぶりの散歩です。
 会津の鶴ヶ城公園で、キビタキに出会いました。
 まだ若い個体のようで、元気いっぱいに鳴いていました。





*2018年5月8日撮影

 後ろ姿です。
 後頭部の色が薄く、翼の先が褐色なので、いわゆる「第1回夏羽」と思われます。
 昨年産まれて今年第1回の夏を迎える、若鳥です。

 キビタキは南の国に住んでいて、繁殖のために夏にやってくる「夏鳥」です。





*2018年5月8日撮影

 キビタキがとまっている綱は、鶴ヶ城公園の桜の木の周りに張ってある進入禁止のロープです。
 つまりけっこう人がいる場所で、あまり警戒するでもなく近づいて撮影させてもらえました。
 なにか口にくわえています。小さい虫のようです。
 
 
 

ホソミオツネントンボ

2018-05-02 22:55:43 | 昆虫

*2018年5月2日撮影

 5月になりました。
 とうに雪は消え、野原には花々がつぎつぎに咲き始めています。
 蝶や蜂も飛び始めました。
 トンボももうすぐ。

 先月初めにオツネントンボをご紹介しました。
 そのオツネントンボたちが、カップルでつながりながら産卵している現場に遭遇しました。
 オツネントンボたちがたくさんいたのですが、なかに青いトンボがいるのを発見。
 なんとあれはホソミオツネントンボではないか!
 その写真をごらんください。
 ホソミオツネントンボも成虫で越冬するのですが、オツネントンボほどには寒さに強くないので、東北では少ないとされています。
 私は初めて見ました。





*2018年5月2日撮影

 ホソミオツネントンボは冬の間はオツネントンボと同じような茶褐色をしているそうです。
 春になると、鮮やかな水色に変身します。
 雄も雌も同じような色と模様なので、区別は難しいようです。
 オツネントンボとはよく見ると模様などが違うのですが、冬のホソミオツネントンボはオツネントンボと区別しにくいようです。
 いずれにしろ冬ごもりしている、オツネントンボやホソミオツネントンボを発見するのは至難の技のように思います。
 




*2018年5月2日撮影

 水面が泡立つような模様をバックにして撮影して見ました。
 
 ホソミオツネントンボというのはオツネントンボより体が細いという命名のようです。
 見た目には違いはよくわからないのですが、細いような気もします。
 春には青く変色するのですから、ミズイロオツネントンボとかのほうが良かった気がします。