さいきんの流星光
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最近ぼくは、自分が、アスペルガー症候群なのではないかと疑っている。

いま読んでいる小説の中にも、アスペの女性が出てくる。
特徴として、一人が好きとか、学校での友達との会話に入ることが、
難易度高すぎるとか、大きな音が苦手とか、

自分の体験と照らし合わせて、どうにも合致しすぎる。


僕は、音が苦手だ。

人が喋っている声が聞こえていると、ほぼ何もできない。

いつだったか、出版社での担当編集者との打ち合わせで、

打ち合わせスペースのような場所だったのだが、

急に、大きな声のどこかの編集者が入ってきて、

もともと打ち合わせスペースに座っていた人と、大声で会話をし始めた。

僕は、担当さんに自分の考えを説明しているまさに途中だったのだが、

言葉がぴたりと出てこなくなってしまった。

何もでてこない。

小規模な脳梗塞でも起こしてしまったのかと思うくらいに出てこなかったという体験がある。


あと、

学校での友達との会話の難易度の高さ。

僕にとってのそれは、とんでもなく高くて、

現在の、他人との世間話の難易度と直結している。


あと、

僕は現在、友達がいない。

一人も。

よく「僕は友達いないんですよ」と言っている人だって、

さすがに、一人くらいはいるだろう。

僕は、ただの一人もいない。

妻がいるので、誰とも会わないとか誰とも会話をしないという日はないが、

他人と会わない日は、余裕で一カ月間、誰とも会わないなんてこともある。


それが、まったく苦ではなく、むしろせいせいしている自分がいる。



あと、さきほど書いた、小説の中に出てくるアスペの女性だが、

彼女は、漫画家なのである。

そして、彼女が描く漫画が、まさに僕の作風にちょっと近いというか、

僕が目指しているような漫画なのだ。



先日、忘年会があって、出席してきた。

コロナもあって、久々の忘年会だったのであるが、

見事に会話に入っていけない。

以前から、その兆候はあったのだが、
ここ数年で、より強くなったと感じている。



見事に、会話のできない、世間話の苦手な、

白髪の老人が出来あがってしまったのであった。


そういえば子供の頃みていた祖父も、そんな人だった気がする。

家にいつもいて、会話をするといえば祖母やぼくの両親のみ。

たまに、習字の筆で、鳥の絵を描いていた。

そして、毎日のように日本酒を飲み、常に酔っぱらっている。

それが、僕の持っていた祖父の記憶である。


今にして思えば、自分と、とてもよく似ている。


なんだか、怖い。

怖いけれども、懐かしく、いとおしい、そんな気がする。




以上。



※ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!


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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>

 

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