2017年8月20日19:28
北部の山地帯で行なったライトトラップにチャイロスズメバチが飛来しました。
場所:兵庫県氷ノ山・標高約720m 天候:曇り時々晴れ 気温:23度
↓ 捕獲直後
↓ 自宅にて撮影 針保有・体長約27mm
本種が灯火に飛来したのはこれで2度目です。
前回は、015年9月19日に自宅車庫の明かりに飛来してきました。
時間帯、日没から1時間内です。
この時の様子は「チャイロスズメバチついに捕獲」と題して過去記事にしています。
↓ 2015年9月19日車庫の蛍光灯に飛来した個体
今回飛来した個体は最大体長が27mmほどあり、針も有しているため
もしかすると新女王かもしれません。
仮に、家族を持たない新女王に走光性があるとしたなら
それが分布拡大につながっているのかもしれません。
また、山地帯に分布するチャイロスズメバチは平地に暮すそれより
活動期間が短かいことも考えられるため
そういった場所では新女王の出現は平地より早くてもおかしくありません。
兵庫県でのチャイロスズメバチの分布状況は、南部の神戸~北部山地帯まで幅広く
ほぼ全域に分布するものと思います。
↓ 兵庫県中部地方産・標高約115m
チャイロスズメバチの女王は
コガタスズメバチやモンスズメバチなどの初期の巣を乗っ取ります。
他種女王と戦うのです。
↓ 静岡県産
↓ コガタスズメバチ女王・中央チャイロ・モンスズメバチ女王
↓ モンスズメバチ 巣の材料集め
画像からもわかるように、相手は大きく強敵です。
そういったチャイロスズメバチの習性が
近い将来本土にもやってくるであろうツマアカスズメバチの
個体密度調整に何らかのかたちで一役かってくれることを期待します。
↓ チャイロスズメバチ・ツマアカスズメバチ(女王)
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