県下で確認したチャイロスズメバチの垂直分布高度を更新しました。
日時:2022年8月5日 21:20
天候:曇り時々晴れ 気温:20度前後
標高:約1076m 採集方法:今峰ライトによる灯火で1頭採集
*2022年8月12日追記
↓ 今峰ライトHID96w前後 紫外線透過ガラス仕様 大・中2機使用
最初に飛来を確認したのは21時前ですが、光源周辺を激しく飛び回るため
撮影も捕獲もままならず、5分ほどでどこかに消えてしまいました。
これまでの経験では一度去っても再び戻ってくることが多かったため
捕虫網片手に次のチャンスを待ちました。
撮影、或いは捕獲してチャイロスズメバチであることがわかれば
私が県下で確認した最も標高の高い場所ということになります。
↓ 再飛来を待ってやっと捕獲(8月5日)
↓ おそらくワーカー(自宅にて)
主な高標高記録は以下の通りで、今回は一気に1000mを超えました。
2017年8月20日19:28 標高約720m (県北西部C山灯火採集)
2020年9月 5日19:15 標高約827m (県北西部A山灯火採集)
2022年8月 5日21:20 標高約1076m(県北西部C山灯火採集)
もともと北方系のチャイロスズメバチは
モンスズメバチやキイロスズメバチなどの初期の巣を乗っ取りながら
中国地方にまで分布を広げてきた種です。
ホストとなるスズメバチ類の棲息域内であれば
この山の更に高いところでもチャイロスズメバチは棲息するものと思われます。
また、同地では以下のスズメバチ亜科も飛来しました。
↓ 標高1076m、灯火に飛来したクロスズメバチ
↓ 標高1076m、灯火に飛来したキオビホオナガスズメバチ(?)
*追記:2022年8月12日
8月11日に同所にて樹液に着くチャイロスズメバチも複数発見することができました。
観察では同一木にコガタスズメバチ・キイロスズメバチも飛来しており
それぞれが異なる樹液に集まり、棲み分けのような状態でいることが多かったです。
また、コガタスズメバチと樹液場争いをする場面もありましたが
数秒でチャイロスズメバチが逃げ去りました。
↓ チャイロスズメバチ 標高約1076m 楓の樹液にて
夜の観察では樹液場にチャイロスズメバチの姿はなく
高所樹液場にコガタスズメバチが付いていました。
尚、ライトトラップには両種ともに飛来しました。
↓ 右:キイロスズメバチ昼間採集 左:コガタスズメバチ灯火飛来
↓ 左:キイロスズメバチ 右:コガタスズメバチ
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