県北部の標高約827mで行ったライトトラップにチャイロスズメバチが飛来しました。
↓ チャイロスズメバチ飛来(19時15分撮影)
これまでに私が県下で採集(確認)したチャイロスズメバチの
最高標高地は北部の約720m地点でした。
今回はそれより更に北部でかつ100mほど高所です。
私の採取記録としては県下最北・最標高地となりました。
日時:2020年9月5日 18:45~0:38
場所:県西北部 隣県近く
標高:約827m
天候:曇り・霧・雨~のち晴れ 時折風で非常に不安定
気温:23度±
飛来数:2頭(おそらく同一個体で働きバチ)
↓ 夕方から度々ガスが発生
私のチャイロスズメバチの高山採集に関しては
先述の通り、過去には県下の標高約720m地点でも
ライトトラップに飛来した1個体を採集しており(2017年8月20日19時28分・気温23度)
今回の高標高地飛来そのものは、特別なことではないと考えています。
また、チャイロスズメバチは
春にモンスズメバチやキイロスズメバチなどの初期の巣を乗っ取り
一時的な社会寄生を行うため、宿主の存在なくしてチャイロスズメバチの定着・分布拡大は成立しません。
↓ モンスズメバチ(兵庫県中部にて)
↓ キイロスズメバチ(兵庫県北部標高約1010mで採集)
↓ チャイロスズメバチ飛来(19時15分撮影)
↓ ↓ ↓
↓ ↓ ↓
上の画像は、灯火開始から30分ほどで飛来した時のものです。
飛来時に網を持って捕獲を試みるも
ここぞというタイミングで飛んでしまい数分で見失いました。
それから3時間半ほど過ぎた時、再びチャイロスズメバチが光に寄ってきました。
その個体が最初に飛来したものと同一かどうかはわかりませんが
捕獲して持ち帰れたのはラッキーでした。
また、本来ならばバッテリー切れで私のライトは終了するはずだったのですが
今季同山で知り合い、当夜も一緒に灯火した
「エアブラシアート」で世界的に有名な方、ヤッさんから電源供給をいただいたおかげで
このチャイロスズメバチは捕獲できました。
エアブラシのヤッさん、ありがとうございました。
↓ 電源借用
↓ チャイロスズメバチやっと捕獲(23時53分捕獲)
↓ 恐らく働きバチ(自宅にて撮影)
当夜の灯火はチャイロスズメバチのほかに
オニクワガタや、珍しいシロマダラ(ヘビ)なども見ることができ
久しぶりの大物に大興奮した夜でした。
尚、当日ライトトラップの大筋は別途記事にします。
参考文献
加藤学・千田喜博・西崎健二・大生唯統,
2019.中国地方におけるチャイロスズメバチの分布拡大.
中国昆虫 CHUGOKU KONTYU.NO.32(2019).
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