コツヤクワガタ
Calcodes aeratus(Hope,1835)
分布:ミャンマー南東部 マレー半島 シンガポール
スマトラ ナツナ諸島 ボルネオ等
体長:オス10.6〜34.6㎜ メス14.0〜19.7㎜
コツヤクワガタ(以下コツヤ)は、マレー半島以外ではちょっと珍しい種のようで
大型オスは長歯型と短歯型に分かれます。
藤田宏著「世界のクワガタムシ大図鑑・6」によると
コツヤはCalcodes属の基準種で
カズヒサツヤクワガタやインビタビリスとは別属になっています。
また、Calcodes属にはコツヤのほか、クプレイペントリスコツヤクワガタと
マレーコツヤクワガタが掲載されていますが
暫定的で、今後の調査によっては分類に変化があるかもしれません。
↓ コツヤは、小型ツヤクワガタと同じ食性(多分)
また、鈴木知之著「クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑」によると
マレー半島におけるコツヤの野外観察では(標高700〜800m)
成虫は5~6月ころイネ科のシチク(棘竹)という植物の
新芽(タケノコ部)に集まり、樹液を吸汁するそうです。
今回入手したのはマレー半島産コツヤ飼育幼虫です。
飼育用のマットは、ブルークツヤ・インビタビリスと同じものを使い
管理温度は、他種との関係もあって冬季は17〜20度の範囲です。
*マットの作り方は記事「難関種マットの作り方」をご参照ください
↓ コツヤの野外個体や飼育個体の流通は少ない
↓ 部屋から出てきた2齢幼虫
↓ 追加マットは、ブルークツヤ・インビタビリス用と同じ
↑ 左:基マット 右:追加マット
↓ 幼虫が暮らしていた基マットの上に追加マットを乗せていく
↓ Daisoの「パン屋さん」4.2Lに5頭まとめ飼い
コツヤの飼育は初めてですが
おそらくインビタビリスやブルークツヤなどと似たような生態と考えます。
↓ ブルークツヤの新成虫 2021年12月
参考文献:
鈴木知之,2005.クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑.株式会社世界文化社.
藤田宏,2010.世界のクワガタムシ大図鑑・6.むし社.
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