ドウイロクワガタ前記事の続きです。
飼育の開始
入手した生体は
オスが2月中旬羽化、メスは2月下旬に羽化したものです。
ドウイロクワガタは
羽化してから産卵するまでに
時間のかかる時があると聞きましたが
それらを22度前後で管理すると
オスは羽化から約1か月で後食を開始し
メスは、後食はしていないもののオスを受けつけました。
このドウイロクワガタの産地は
チリのチランとありました。
チランが産地か集荷場かは不明ですが
調べてみると
チランは過去に大きな地震が起こった地域で
サンディエゴから400kmほどのところに位置します。
チリは、縦に細長く
端から端までは4000kほどあるようです。
気候としては
日本が夏の時、チリは大方冬
日本が冬の時、チリは大方夏といった気候らしく
ドウイロクワガタは日本の冬に
すなわち12月~初春のころに
現地で繁殖していることが推察できます。
本来昆虫は、緩やかに変わりゆく
気温と日長を感じ取り
休眠~覚醒を行います。
ドウイロクワガタが
しっかりした体内時計を備えていれば
人為的な環境の操作はまず通用しませんが
今ならギリギリ間に合うかもしれないと思い
活動を促すために
プリンカップに潜れない量のマットと
オスとゼリーと入れ、様子を見ました。
↓ 後食中のオス 羽化後約1か月(3月28日)
↓ マットを少なくして活動を促す(3月28日)
*効果は未知
↓ メスも後食をし、徘徊も始めた
配偶行動
ドウイロクワガタの交尾欲は強く
メスにオスを近づけると
すぐに交尾を開始し
終了後再び交尾を始めました。
また、交尾時間は長いものの
二回目以降でマルバネクワガタのような
精嚢かき出しは確認できませんでした。
↓ 1回目交尾時間34分
↓ 2回目交尾時間26分
↓ 終了
プリンカップでペアで飼育を続けると
メスは、やがて止まり木を齧るようになりました。
この行動はもしかしたら・・・
↓ 止まり木を齧るようになる
産卵セット
使用したマットは市販の発酵マットで
アンタエウスなんかが産みそうな質です。
一応朽ち木も埋め込んでおきました。
↓ 産卵セット マットは硬詰め
↓ 念のため朽ち木も(天然クヌギ)
↓ 上からマットをかぶせる
↓ メスを投入
産卵
2019年6月29日
容器側面に卵を発見し
本日、七夕の日に掘り出しを行いました。
↓ 6月29日、卵発見
掘出し前の容器から見えていたのは
上画像の1卵だけで
しかもコバエが沢山沸いており
さほど期待していなかったのですが
いざ掘り出してみると
結構な数が出てきました。
また、卵は底部周辺のマットから発見でき
朽ち木は齧っていませんでした。
中には産卵間もないと思われるものや
孵化中の個体も見つかりました。
↓ 産卵間もないものは細長い(1.5mm程度)
↓ 孵化中
↓ すでに孵化していた個体
掘出し結果は
卵21個、初齢2頭の計23でした。
ただ、容器底部では1卵しか発見できず
それが少し気になることとして残りました。
性成熟までの時間
掘出しでは孵化間もない初齢が出てきました。
管理温度も加味して逆算すると
母虫が卵を産み始めたのは
3~4週間前と推察できます。
日付にして6月上旬です。
つまり母虫は
羽化から4か月以内に性成熟したことになります。
↓ 意外と早い性成熟
↓ 卵・初齢はブロー容器で管理
一般に、ドウイロクワガタの採卵は
さほど難しくないといわれています。
そういう種に限って
私のところでは産まないことがあるため
胸をなでおろす掘出しになりました。
ドウイロクワガタは
短命種ではないと聞きます。
可能な限り採卵してみく
2回目のセットを組み
ゼリーとオスを投入して棚に戻しました。
↓ ♂♀ともに元気
産卵順調で良かったですね。セットはパフアキンイロみたいな感じで産みそうですね。自分も機会があれば飼育したみたいと思います。パフアキンイロでは1000ml程の容器で、所謂カンロ式で採卵出来てましたので、試してみたいです。
どの位産卵するのか楽しみですね。
案外早くすんなりと産んでいましたので良かったです。
オスのもメスを気付つけるような力はないみたいなので同居させています。
採卵した卵は順調に孵化していますし、2度目のセットで卵も見えています。
カンロ式でもよく産みそうな感じです。
何卒宜しくお願い致します。
こんにちは
ドウイロはなぜか新成虫の段階ですべて死亡しました。
現在は全くいない状態です。
せっかくお問い合わせいただいたのに申し訳ございません。