クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

アマミマルバネ・1ー羽化

2021-06-11 22:18:26 | アマミマルバネ(徳之島)

2019年2月から趣味の小屋を作り

ほとんどのクワガタをそこで飼育するようになりました。

小屋で飼育するようになってからは

幼虫のステージコントロール(温度管理)がうまくできなくなり

マルバネ類の羽化時期がずれたり

これまでとは異なる時期に羽化したりすることが増えました。

これはよくないということで

年間の温度変化を少し強くし

それまで以上に四季のある管理を意識してきました。

昨年からの温度管理が功を奏したのか

まずまずのタイミングでアマミマルバネの羽化が始まりました。

 

 

2018年の秋に孵化した徳之島産アマミマルバネ6頭のうち

1頭は☆になり、1頭は昨年7月に羽化(オス)してしまいましたが

残りの4頭は3年1化になり、この初夏にすべて羽化を終えそうです。

 

同腹個体を同じ条件で飼育しても

羽化年度が異なることはさほど珍しくありません。

仮に、同じようなことが野外でも起こるなら

2年連続してそれらの子孫が残せ、存続にも影響するものと思います。

また、近親での繁殖を回避できる効果も結果として考えられます。

 

↓ 昨年7月に羽化したアマミマルバネのオス(2年1化)

↓ 複眼縁取りの違い 左:アマミ(50㎜台同上個体)右:オキナワ(50㎜台)

 

マルバネ類やツヤクワガタ類の飼育では

マットにポッカリと空洞ができている場合

この時期なら容器にほんの少しだけ刺激を与えて耳を近づけると

成長ステージをある程度うかがい知ることができます。

蛹の場合はガサガサ音がし

音の聞こえない場合は前蛹か羽化しているか

最悪死亡している可能性もあります。

 

↓ 参考画像:蛹室作成時に作った空洞(オキナワマルバネ)

↓ アマミマルバネ メスの蛹 2021年5月29日

↓ オス 羽化前日 2021年5月28日

⇩ ⇩ ⇩ 翌日羽化 2021年5月29日

⇩ ⇩ ⇩ 羽化から10日後

↓ すでに羽化していた メス 2021年5月29日

 

6月11日現在、1オス2メスが羽化しており

残り1頭はメスで蛹の状態です。

これらのマルバネ類は

羽化から40〜45日ほどすれば大方成熟すると思われるので

うまくいけば7~8月上旬ころには

1オス3メス体制で繁殖できるかもしれません。

アマミマルバネのブリードは初めてなので

この性比はluckyで、安心材料になりました。

 

↓ 最後のメス羽化待ち (6月11日現在)

 



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