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あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

夏の風物詩 その2

2013-08-13 07:59:48 | 燕京歳時記
のんきに構えていたら、暦は秋になってしまった。
でもまだまだ暑いこの北京、日本も相当なものなので、
しばし、「夏」にお付き合い願いたい。


 さて、ここ北京では 日本(本州平野部)とほぼ同じ植物が見れる状態を維持している
と言えよう。

 ここで維持しているという一見おかしな表現にしたのは、もちろん自生ではこれらの植物
を見ることはできず、日々の散水の賜物と言えるからである。

 もちろん拙者が見聞きしたことのないものもある、しかし少なくとも熱帯や寒冷地のそれ
ではなく、温帯の植生を示している。
 むしろ日本の植生の方が亜熱帯にならないかと心配するこの頃。


◎ 百日紅
  文字どおり紅(ピンク色)の方が多く白のものはあまり見かけない。
  薄紫色のものも比較的多い。
  それだけに白いものを見つけると、それだけで嬉しくなってくる。 

  花は本邦のそれと同じだが、樹の太さは総じて細く、したがって高さも2M程度が限界。
   幹に比例して枝も細いことから、伸びていくに従い自重によって「しだれ」とまでは
 行かないまでも横に大きく枝ぶりを伸ばして行くことになる。

  縦に伸びる本邦のものと異なり、横に大きく拡がるようにして花を咲かせている。
  これはこれで、風に揺られる様など、一見涼しげに見えて、なかなか趣があり、バスの
 車窓から眺めていると、バス通過に合わせて吹く風に花が前後に揺れていたりするのは、
 一瞬ではあるが暑さを忘れて花に神経を集中させてくれる一服の清涼剤である。

  趣はあるが、縦に伸びないので、とてもではないが、お猿さんが滑ってこの木から落ち
 るとは考えにくい。  


 百日紅バスにつられてなびきけり  くまねこ(筆者;拙者ともいう。)
 
 北京市内CBD(中心業務地区)のLGツインビル前にて
 紅と白 枝を競えり百日紅  くまねこ

日壇公園 ~ 周りは何をする人たちぞ 文化・その他編 ~

2013-08-11 16:01:39 | 北京市内ぶらつき記
音楽系、これも盛んです。
いくつものグループが練習、合奏、合唱を楽しんでいらっしゃる。


少し近づいてみると・・・。

楽譜が五線紙ではない。
もともと楽譜の読めない拙者、さらに読めない。

書道もありますぞ。
おやって思うかも・・。


さすが中国、スケールも大きい!こちらの女性、肩に筆を担いでいます。
筆と言うよりは、ここまでくればもう、モップですな。


ベンチに腰かけている奥の男性、石か何かを鑑定中。
右目には拡大鏡を当ててます。


こうして、お年寄りがご夫婦や友人たちとのんびりされている様子は、
なんだか微笑ましい。「どうか、お元気で。」と願わずにはいられない。

はて、こちらのご家族はキャンプですかな、たき火はいけませんぞ。



三世代で過ごす時間を楽しむ方も多い。
お年寄りを大切にするこの国の伝統は、とても良いことだと思う。


とまぁ、なんだかんだあるわけだが、公園の手入れをなさる方がいて、この方たちの
おかげで、皆が思い思いに楽しく過ごせるというわけだ。

多謝多謝!

日壇公園 ~ 周りは何をする人たちぞ 運動編 ~

2013-08-10 05:57:32 | 北京市内ぶらつき記
拙宅の近くにある日壇公園、市の中心部にあり市民の憩いの場の一つである。
既に何度も登場しているが、少し変わったところばかりご紹介してしまったので、
普段の顔を紹介しておこう。

あるプロカメラマン(日本人)の方と日本人同士の宴席の帰り、道すがらお話
をした際に休日の過ごし方に話題が及び、
「胡同めぐりが楽しい。」と申し上げたところ、
「それなら早朝や夕方また休日の公園に行ってみたらもっと楽しいかも。」と
人間観察のプロでもある方からアドバイスをいただいたのだった。
通勤途上にあるこの公園に足しげく通ううようになったのはそれからである。

確かに何をしているのか、よくわからないながらも、見ていて実に楽しい。
皆さんとても気さくで、まったくの一般の市民と親しくお話をしたのも、恥ず
かしながらここが初めて。
話し相手も、水鉄砲を持った幼児、可愛らしい子供たちから同年代の男性・女性、
お年寄りまで千差万別。みんな気さくで屈託がない。英語で話しかけられること
もまったくない、いわんや日本語をや、である。

さて、文字では伝わらない楽しさを写真でお見せしよう。
興味のない人には面白くないかもしれないが、拙者はこういう観察、大好き
である。


定番のバトミントン。
ネットを張った本格的なものから、子供の遊びまで様々。
この競技では他の追随を許さない大国の基礎を見る思いがする。


ジョギングにウォーキング。
朝はのどかですが、夕方は「混んでいる」という表現がピッタリの
大混雑。さすがに渋滞まではないけれど・・・。


謎の踊り、こういったグループは大小様々。
結束が強く近寄りがたいものから、誰でもお近づきになれるものまで、
これまた様々。


ソーシャルダンスもやってます!

さて、定番に戻って、太極拳。
これがまたまた、あちこちでやってる、さすが中国。
個人でやっている方から、マンツーマン、グループと人それぞれ。


中には一人黙々と公園の木々を痛めつけている人も。


紹介文、生徒募集は中国語と英語で書いてあるが、墨と筆で書かれた英語というのは
なかなか新鮮である。
教えてくれるとことを、指導といわず「補導」というらしいのだが、しかし、それに
しても、補導というのが不良中高生のたまり場みたいで、気が引ける。


また、池のカメみたいにずっと同じ姿勢の人もいたりして、太極拳も様々である。



これは、日本の蹴鞠に雰囲気の似た「踢毽子(ティー・ジェン・ズ)」。
分かりづらくて済みません、「羽根つきの羽根」の少し大きなヤツを足で蹴るものです。
結構人気があって、お昼休みにビルの中庭でやっている人を見かかけたことも。


~ CONTINUELA 続くのであった ~

北京のbar事情

2013-08-09 05:10:18 | 北京市内ぶらつき記
正直いただけない。
5つ☆ホテルのバーですら、基本的なカクテルのつくり方がわかっていないのだから
お寒い限りである。

おかしな長ったらしい名前のカクテルをメニューに並べる一方で、基本中の基本の
カクテルが載っていないことも問題だが、メニューにあろうがなかろうが作れなくて
どうする、と拙者としては思うわけである。

結局、カウンター越しにカクテルのイロハを、本来プロである彼等に教えている始末で、
知識のなさという意味で、レベルの低さには呆れるばかり。

おそらく冷蔵庫の設備が普及して間もないためだろう、道具や材料を「冷やす」という
ことが長い間、難しかったためだと推察しているが、北京においてはマティーニはシェイク
することで冷やす、そのように作るのが一般的である。
しかしそれでは、空気が混入してしまい風味が変わる、というかそれ以前の話として、
シェイクすると、ギブソンという別のカクテルになる、ということを誰一人知らない
のには驚いた。

今に至るまで、拙者の基本中の基本の注文がスッと通ったためしはない。


中国鉄道博物館 ~ 写真 その3 その他展示物編 ~ 

2013-08-08 06:51:20 | 北京市内ぶらつき記
その他にひっくるめては気の毒な電車類からお見せしよう。


「あ、新幹線だ!」と思わず声をあげたくなるような、そうです、中国版の
新幹線「高鉄(ガオ・ティエ)」です。

子供たちにも大人気、お土産の定番(高鉄と書くだけあって、すごい高い。)
です。
「電車でGO!」じゃないけれど、シミュレーターもなかなか空かない。
(エエ歳こいてやりたいんかい! ってまぁそうなんですけどね・・・。)

続いて、電車三羽ガラスならぬ、電車3車3様。

みんな、イイ面構えしてますねぇ。

それでは電車以外のモノに目を移そう。

これらは昔の鉄道路線図、交通の要衝が一目で分かる、当時ならばこの程度のものでも
軍事機密にしたであろう。


懐かしいねー、時刻表。
いまどきはネットの路線検索で済ますのだろうが・・・。
時刻表を買い、そこから旅を始める。紙をめくりながら、旅に思いを馳せるほうが、
旅の楽しさが数倍になると、拙者は思うのである。


こんなプレートも懐かしいねー、しかも特別列車や貸し切り列車のためのもの。

制服類も夏服から冬の外套まで、少しですが展示されている。


西欧から直接、あるいは西欧から移入した日本が持ち込んだ、中国の鉄道文化。
機関車から細々とした道具類まで、共通点を見出すことは容易であった。
文字通り「線路は続くよどこまでも・・・。」である。
違うのは、「野を越え山越え谷越えて」に加えて「海越えて」または「国越えて」
があるくらいである。