あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

彼岸花遊び疲れたわたしの坐  あきオジ

2010-10-04 18:47:05 | 日記
この彼岸花も来週には色褪せて
新しい種を護るための季節に入ります。
淋しいですが、それが自然なのですね。

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しぐれふるみちのくに大きな仏あり  水原秋櫻子

(だから何だと言いたい句ですが、自分の思い出や風景が見えてくると、句を読むとまったく別の世界が見えてきますね。名句はどうかなどどうでもいいことで、自分の口で声を出しして絵柄が浮かぶものが名句だと勝手に決めています。)

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彼岸花極楽門に咲く不思議  あきオジ

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小菊咲く道祖神は雨をうけ  あきオジ

2010-10-04 18:31:58 | 日記
彼岸花を見ていると目がちかちかしてしまいます。
そんなとき小菊や野菊などの
花を見るとほっとしますね。

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夕月のけばけばしさを秋の風  一茶

やさしさでなく、けばけばしさ
獣のようになまなましく
いま宙にいる夕月すべての衰えを吹く
秋かぜにふきみがかれて  (金子兜太訳)

秋風やむしりたがりし赤い花  一茶

(亡き子がむしりたがっていた。
そんなことを一茶がしみじみと想起した句だと思えば、思いが深くなりますね。)

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一茶も人の子
子をもてど、育て切れなかった。
芭蕉は結婚というかたちがなかった。

山頭火も放哉も、それぞれの人生の重さを引きづっているのですね。
自業自得だと笑うことはできないですね。

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蓮の葉にとまる雫の胡蝶かな  あきオジ

2010-10-04 18:13:47 | 日記
水車小屋の蓮です。
水車小屋とムラサキシキブ
そして蓮
どれも組み合わせとしていいですね。
一番の写真スポットだと思っています。
毎年、同じ場所から写真を撮っています。

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ほりほろとむかご落ちけり秋の雨  一茶

(俳句は地方色が現れるほどの許容性がある形式ではないですね。地方の訛りとか方言のニュアンスが生かされた句はありませんし、その地方の食べ物も題材にされることは多くありません。ひたすら、俳句的技巧に夢中になっている。そんな気がします。「凝り過ぎて面白くない」のげ現代俳句ですね。)

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投網する流れに咲きし彼岸花  あきオジ

2010-10-04 05:29:41 | 日記
橋の上から彼岸花の写真を撮っていたら
投網している赤褌のおじさんを目撃
冷たい河で投網している
収穫はなさそうなのですが
「見られている」ことが気持ちがいい。
そんな人かもしれない。
それも楽しみならそれもいい。
秋を楽しんでいる。

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長き夜や通夜の連歌のこぼれ月  蕪村

(通夜の連歌会とは徹夜の連歌会のことなのだそうです。定例の月から外れた月を「こぼれ月」とその世界では表現するのだそうです。粋ですね。)

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トラックター小屋で休む煙草どき  あきオジ

2010-10-04 05:06:47 | 日記
巾着田の収穫とき
それまではトラックターも御休み
オヤジも煙草している。
暇のある人は彼岸花のアルバイトだろうか

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ぼた餅の来べき空也初時雨   一茶

(「一茶の作には明日がない。せいぜい凡人の至りついた悟りの境地であり、自己暴露である。周囲への斜視的投影である場合が多い。」(川島つゆ)などと書かれています。もちろん、そのあと、時代の象徴であり、人々の胸にからまりついてくるという補足をしていますが、どうも俳諧の世界でも、現代の評論家の中でも評価は低いようです。「売れたレコードが名曲である」という言い方もあります。音楽史上で名曲であることと人々が親しんでいるのは物差しが違っているだけのことなのです。私は自分が物差しですから、自分が好きな句が名句なのです。)

住むかたの秋の夜遠く日影哉  蕪村

(大意 郊外や山よりの俳席から眺めた遠くなつかしい人住む家々の窓の灯影)

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秋は「しみじみ」一番馴染む言葉ですね。

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流れゆく雲が散らした秋櫻   あきオジ

2010-10-04 04:48:29 | 日記
谺(こだま)谺(こだま)するほがらか  山頭火

それもこれも、いい友がいて、いい酒があって、そしていい自然のふところに抱かれているからである。それでいい俳句ができれば最高。(昭和5年)

(俳友のところを拠点にして、行乞の日々、それなのにこのような日記内容なのですね。行乞と居候、いい友と酒があって云々。そこが山頭火なのですね。でも、それでも山頭火はいい人だった。そのような言い方をされるのだそうです。それが人の住む場所なのですね。)

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朝考え付くこと
夜考え込むこと
どちらも自分なのに
まったく違う。

やはり早起きがいい。

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