2009年10月18日(日)、新潟市と中国黒竜江省の省都ハルビン市との友好都市提携30周年記念事業として「ハルビン金代文化展」が新潟市歴史博物館で開催されている。当社から10年ほど前に市歴史博物館の学芸員に引き抜かれたK君が責任者として担当する初めての大きな企画展ではないかと思う。地元新聞に展示物の紹介記事も連載している。先日私が不在の時にK君が招待券を持ってきてくれた。チケットは伊勢丹で開催されている「チンギスハーンとモンゴル至宝展」との共催の限定セット券だった。たまたまついでがあったので先々週にモンゴル展の方を先に見に行った。今日、市博物館に行こうと思ってチケットの半券を探したが見つからない。どうやら女房に間違って捨てられてしまったらしい。しかたなく入場券を買って入ることになった。
ハルビンの金上京歴史博物館は10年以上前に訪れたことがあるが、女性が支配する民族だったこと以外は覚えていない。13世紀にチンギスハーンに滅ぼされるまでは中国で漢民族を支配した女真族を知る人は少ないだろう。中国最後の王朝・清を建国したのはこの女真族の末裔だったことも。
現在のハルビン市は中国らしくないヨーロッパ風の美しい景観をもつ近代的な大都市である。古い中国の歴史を感じさせる建造物は少ない。どちらかと言えばハルビン市の歴史はロシアと日本に大きく影響された近代の歴史的経緯の方が知られている。したがって、この金代文化展は中国の歴史文化展の中でもかなり珍しい展覧会だと思う。
<新潟市歴史博物館みなとぴあ、二代目の新潟市庁舎のデザインをベースにしている。〉
〈ハルビン金代文化展のチラシ〉