2011年4月3日(日)、今年初めての山行きである。いくら寒い日が続いたとは言っても、もう4月である。昨年は3月14日に角田山に行っている。しかし、今年は弥彦山も角田山も中腹以上の山腹にはまだ残雪が残っているのが遠くからでも見える。
弥彦神社脇の杉林から登山道に入る。4合目くらいまでは杉林の中の急登が続く。常緑針葉樹林の林床は、雪は無かったが陽があまり当らないため花はほとんど咲いていない。5合目近くなって落葉広葉樹の林に変わると頭上にはマルバマンサクの花がようやく咲き始めたところだ。足元にはカタクリやキクザキイチゲ、オオミスミソウ(雪割草)などがボツボツ咲き始めていたが、まだ見頃までは1週間以上はかかりそうである。6合目を過ぎる頃から登山道にも雪が多く残っていて歩きづらい。アイゼンが欲しいくらいだ。山頂につながる尾根にたどりつくと、正面に日本海に浮かぶ佐渡島がうっすらと望むことができた。
山頂までの道中は、いつもならカタクリの群生が美しいところだが、今日はその見込みがないので山頂へは行かず、尾根の展望レストランの脇でおにぎりとカップラーメンを食べた。次にコーヒーを飲もうとして再びガスコンロでお湯を沸かそうとしたら、レストランから出てきた店の人が「お客さん、ここはレストランの店内なので火は使わないでください!」と注意された。屋外のテーブルだったので、こちらはてっきり無料休憩所だと思って弁当を広げ、カップラーメンを作って食べていたのだ。仕方なくコーヒーはあきらめて帰りはロープウェイで下りることにした。一人700円払うのはシャクだが、雪道で滑って転げ落ちるのはいやなので楽をすることにした。
〈中腹以上の落葉広葉樹林に入ると、マルバマンサクの花がようやく咲き始めたところだった。〉
〈カタクリもまだほとんどがつぼみの状態だ。〉
〈数は少ないが雪割草も咲き始めていた。〉
〈稜線の尾根に到着。まだ雪がたくさん残っていて風も冷たい。〉
〈帰りは楽してロープウェイで下山。〉