2011年11月9日(水)、毎年この時期、恒例となっている取引銀行の親睦会で、信州へ日帰り研修旅行に出かけた。 正直この時期に丸1日つぶされるのは厳しいが、副会長が懇親会の乾杯の音頭をとる慣習になっているためサボりづらい。 今年は信州の別所温泉と小布施である。 別所温泉は真田幸村が、ある女性と密会を重ねた場所とされている(小説の話だと思うが…)。 昔から真田幸村の生きざまが好きで、関連する本を読みあさったことがある。 なかなか彼の生きざまをまねることはできないが、幸村にあやかって別所温泉を密会の場として使うことには少々あこがれていた。 しかし、これまで残念ながらその機会はなく、したがって別所温泉には今まで来たことはなかった。 「ほんとうは銀行の親睦会などでは来たくなかったのだが、今後もそのような機会はありそうにないので仕方なく付き合うことにした。」と、支店長には言っておいた。 支店長も「今日は下見ということにして、まだまだ次回が本番ということで来ていただければ…。」と返してきた。

〈築140年という古い和風旅館だったが、落ち着いた前庭のある別館もあり、なかなか風情のある旅館である。〉

〈隣に「厄払い北向き観音」(南面する善光寺と向かい合い、北向きに鎮座して北斗星が隠れることのないように、いつも現世の人々を見守るとされている。)がある。〉
別所温泉で昼食と休憩をとり、夕方小布施に寄る。 小布施は栗と北斎館で有名だが、街並み景観づくりでも先進的で有名なところである。 何度か来たことはあるが、今日初めて発見したことがある。 ちょうど中心部にある大型バスの駐車場や土産物を売る店が並ぶ広場にあるシンボルツリーの銘板が間違っていたことである。 遠目に見てもそれはメタセコイヤの樹形ではなく、ラクウショウであったのだが、解説板にはメタセコイヤとなっている。 葉は似ているが、つき方が対生と互生の違いがある。 両方とも大木となるが樹形も違う。 これが植えられてからずっとそうなっていたのだろう。 気にはなったが、植物園とは違うので取り立てて注意することもなかろうと思ってそのままにしておいた。 普通なら栗羊羹か何かを土産に買って帰るところだが、先日岐阜からの帰りに小布施PAに寄った時に売店で買ったので、今日は小布施の土産はやめにした。 そのかわりマロンソフトクリームを買って一足早くバスに戻って食べたが、これは結構イケる味だった。

〈かなり大木に育った広場のシンボルツリーだが…。〉

〈樹種名が間違っていた樹名板。これはメタセコイヤではなくラクウショウであった。〉

〈クリ材の舗装。園路や広場にはクリ材のピンコロを使った舗装があったが、今はほとんど石材や焼物製品にかわっているようだ。〉