2020年6月23日(火) 只見町はブナの天然林面積が多く、ユネスコ・エコパークに指定されている。 しかし、それを知る人は少ない。 今日は比較的アクセス性の良い代表的ブナ林として、布沢の「癒しの森」を案内してもらった。 緩やかな尾根沿いの登山道の両側にブナの二次林が広がっている。 二次林と言っても、薪炭林として利用しなくなってから、もう50年以上経過しているため、ほとんど天然林のように見える。 傾斜もゆるく、歩きやすい登山道のため、気軽に散策できる心地よいブナ林となっている。 老木が倒れた後にできたギャップに新しいブナの幼木も育ち始めて、天然更新も行われている。 ガイドが同行して説明を受けながら歩くにはもってこいのルートである。 エコパークらしい活用ができそうなブナ林だ。 長期的には、ただ放置しておくのではなく、適切な間伐を行って大径木の多い、一層森厳さのある森にしていくことが望まれる。
〈入口の案内板〉
〈まだ若い林も多い〉
〈こんな古木も点在する〉
〈倒れた古木の周りには新しい稚樹が一斉に伸び始めている〉
大白川のブナ林
只見からの帰りに、新潟県側の大白川で、人工ギャップ更新を行っている現場を案内してもらった。 ここは、数十年も前からブナ林を間伐して大径木のブナを育てていることで有名な場所である。 ここで友人は、スノービーチ(雪国のブナ)というブランド名で、間伐したブナ材で、テーブルやイスなどの家具を製造して販売する指導と支援活動を行っている。 もちろん間伐方法についても現地指導を行っている。 大白川では、林業に取り組む若い人たちが増えてきているという。 このような上流から中下流までの連携が、消費者にも見える化されてくると林業振興の将来も、もっと期待できるようになるに違いない。
〈過去に2度の間伐が行われたブナ林〉
〈人工的ギャップ更新のため、円形に伐採された空間ができている〉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます