目覚めたのは間違いなく朝。
ボクは目覚ましの音楽で我に気づいた。
テッシーさんちのベッドの中だった。
夕べの最後がどうしても思い出せなかった。
テッシーさんの友達でありチームのコーチである天草姫戸町出身のN原さんに抱きかかえられ、マンションの5階にたどり着いたときは青息吐息。
「なだれ込み」の模範を示したような到着ではなかっただろうか。
「お邪魔します」の一言も言っていないかもしれない。
記憶が曖昧なのだけれど、リビングでビールを振舞われ、さらに奥さんが夜食として鍋を準備してくれた。ハッキリ覚えているのは、N原さんの清潔感あふれる純白の靴下。
ボクは、その靴下を・・・・・。
ここから先ついては、皆さんの想像にお任せしたい。
ボクもあんまし憶えていないし・・・・。
そして、朝が来た。
そとは雨。テッシーさんとこの少年野球チームの練習は中止とのこと。
それはボクにとって残念なことだった。
ジャージやチームのTシャツや帽子も持ってきていた。
そして子供たちにはリーグから購入してきた「イノシシ」のプレゼントも。
ゆっくりした朝だった。
朝ごはんは、和食で旨かった。特に焼きたての鯖が旨かった。そして納豆も。
おかわりもしてしまった。
午後からは、浦安に行く予定にしていた。
液状化による被災状況を自分のこの目で確かめるためだ。
テッシーさんが、書斎のMacを立ち上げ、「舞浜」までの路線検索をしてくれた。
検索の結果がMacの美しすぎる液晶画面に表示された。
ボクはそれをメモしようとリビングにメモ帳を取りに戻ろうとしたら、テッシーさんがプリントアウトしてくれると言う。その言葉に甘えることにした。
しかし、不具合が発生。
プリントアウトしようとすると、検索の表示画面が閉じてしまうのだった。
ボクはMacユーザーじゃないから、その問題についてはテッシーさんに任せるしかなかった。
「あれぇ、おかしいなぁ、こんなこと滅多にないんだけどなぁ~」
テッシーさんはひどく困ったようだった。
プリンターはキャノンだったと思うけど、その大きめの黒色のメタリックは、PCの上の棚にあり、プリンターの問題も考えられた。ボクは立ち上がりプリンターを眺めた。
プリンターに異常はなさそうだったけど、黒色のメタリックの上に、「ソレ」はあった。
ボクは、その色、カタチやテッシーさんの職業から、「ソレ」はそういう消しゴムかと思った。
しかし、「ソレ」は、その確かな質量を持って静かに横たわっていた。
自己主張はしていない。疲れているようにも見えたし、淋しそうにも見えた。
しかし、今、思うに、「ソレ」はボクに気がついてもらいたかったのだと思う。
「ソレ」はテッシーさんの大事な一部。
おそらく何十年も苦楽をともにしてきたに違いない。
テッシーさんしか知らないはずのことも、「ソレ」は知っているはず。
もし、「ソレ」に口があるなら、テッシーさんの秘密について口を割っていたと思う。
「ソレ」にはその資格が十分あると思った。
そして、ボクは、テッシーさんに言った。
「テッシーさん!、ここに、歯がありますよ!」
「いや~、それさぁ~、去年の11月ごろに抜けちゃってさぁ~」
テッシーさんはニヤリと笑って、抜けた前歯(側切歯)部分を見せてくれた。
ダンディーなテッシーさんが、・・・・ボクは、もう、それが可笑しくて可笑しくてたまらなくて・・・笑い転げてしまった。
今回の旅行ではいろんなことがあったけど、これが今回のNo.1の思い出となりました。
テッシーさん、奥さん、N原さん、本当にありがとうございました。
思い出すたびに、一人笑いしています。
ボクは目覚ましの音楽で我に気づいた。
テッシーさんちのベッドの中だった。
夕べの最後がどうしても思い出せなかった。
テッシーさんの友達でありチームのコーチである天草姫戸町出身のN原さんに抱きかかえられ、マンションの5階にたどり着いたときは青息吐息。
「なだれ込み」の模範を示したような到着ではなかっただろうか。
「お邪魔します」の一言も言っていないかもしれない。
記憶が曖昧なのだけれど、リビングでビールを振舞われ、さらに奥さんが夜食として鍋を準備してくれた。ハッキリ覚えているのは、N原さんの清潔感あふれる純白の靴下。
ボクは、その靴下を・・・・・。
ここから先ついては、皆さんの想像にお任せしたい。
ボクもあんまし憶えていないし・・・・。
そして、朝が来た。
そとは雨。テッシーさんとこの少年野球チームの練習は中止とのこと。
それはボクにとって残念なことだった。
ジャージやチームのTシャツや帽子も持ってきていた。
そして子供たちにはリーグから購入してきた「イノシシ」のプレゼントも。
ゆっくりした朝だった。
朝ごはんは、和食で旨かった。特に焼きたての鯖が旨かった。そして納豆も。
おかわりもしてしまった。
午後からは、浦安に行く予定にしていた。
液状化による被災状況を自分のこの目で確かめるためだ。
テッシーさんが、書斎のMacを立ち上げ、「舞浜」までの路線検索をしてくれた。
検索の結果がMacの美しすぎる液晶画面に表示された。
ボクはそれをメモしようとリビングにメモ帳を取りに戻ろうとしたら、テッシーさんがプリントアウトしてくれると言う。その言葉に甘えることにした。
しかし、不具合が発生。
プリントアウトしようとすると、検索の表示画面が閉じてしまうのだった。
ボクはMacユーザーじゃないから、その問題についてはテッシーさんに任せるしかなかった。
「あれぇ、おかしいなぁ、こんなこと滅多にないんだけどなぁ~」
テッシーさんはひどく困ったようだった。
プリンターはキャノンだったと思うけど、その大きめの黒色のメタリックは、PCの上の棚にあり、プリンターの問題も考えられた。ボクは立ち上がりプリンターを眺めた。
プリンターに異常はなさそうだったけど、黒色のメタリックの上に、「ソレ」はあった。
ボクは、その色、カタチやテッシーさんの職業から、「ソレ」はそういう消しゴムかと思った。
しかし、「ソレ」は、その確かな質量を持って静かに横たわっていた。
自己主張はしていない。疲れているようにも見えたし、淋しそうにも見えた。
しかし、今、思うに、「ソレ」はボクに気がついてもらいたかったのだと思う。
「ソレ」はテッシーさんの大事な一部。
おそらく何十年も苦楽をともにしてきたに違いない。
テッシーさんしか知らないはずのことも、「ソレ」は知っているはず。
もし、「ソレ」に口があるなら、テッシーさんの秘密について口を割っていたと思う。
「ソレ」にはその資格が十分あると思った。
そして、ボクは、テッシーさんに言った。
「テッシーさん!、ここに、歯がありますよ!」
「いや~、それさぁ~、去年の11月ごろに抜けちゃってさぁ~」
テッシーさんはニヤリと笑って、抜けた前歯(側切歯)部分を見せてくれた。
ダンディーなテッシーさんが、・・・・ボクは、もう、それが可笑しくて可笑しくてたまらなくて・・・笑い転げてしまった。
今回の旅行ではいろんなことがあったけど、これが今回のNo.1の思い出となりました。
テッシーさん、奥さん、N原さん、本当にありがとうございました。
思い出すたびに、一人笑いしています。