我那覇選手の訴えが認められてホントに良かった。
「アホキ、ザマーミロッ!」。
このことを詳しく知りたい人は、昨年の11月20日、26日、30日のボクのバカ記録を読んでね。
以下、今日の毎日新聞(毎日jp)記事より引用
サッカー:我那覇の訴え認める…ドーピング問題でCAS
練習に取り組む我那覇和樹=2007年2月16日、長谷川直亮撮影 サッカー元日本代表でJ1川崎のFW我那覇和樹(27)がJリーグから受けたドーピング禁止規定違反の処分取り消しを求めた問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS、本部スイス・ローザンヌ)は27日、我那覇の訴えを全面的に認める裁定を下した。
「我那覇の行為はいかなる制裁にも値しない」と結論づけ、Jリーグに対し、我那覇が受けた6試合出場停止処分の取り消しと、我那覇側の弁護士費用などのうち2万ドル(約206万円)の支払いを求めた。今回の裁定は最終決定となる。
我那覇は昨年4月の練習後に体調不良を訴え、チームドクター(当時)の後藤秀隆医師から生理食塩水とビタミンB1の点滴(静脈内注射)を受けた。CASは、我那覇自身の意思ではなく、医師の判断で施された「正当な医療行為」と認め、「点滴は必要なく、12~24時間何もしないで待つべきだった」とするJリーグ側の主張を退けた。
Jリーグが判断基準の参考にしていた世界反ドーピング機関(WADA)の07年当時の規定では、静脈注射は禁止薬物の有無にかかわらず「正当な医療行為を除き禁止」と定めていた。先月30日から東京都内で行われた非公開の聴聞会では、「正当な医療行為」かどうかが争点となり、医学的な見地から両者の主張が対立していた。
この問題で我那覇は既に6試合の出場停止を終え、川崎は1000万円の制裁金を科せられた。また後藤医師は昨年11月、チームドクターを辞任した。
我那覇、Jリーグは28日にそれぞれ会見する予定。
◇CAS裁定の要旨は次の通り(CASホームページなどから)。
・6試合の出場停止処分を取り消す。
・Jリーグは申立人が負担した弁護士などの費用のうち2万ドルを支払う。
・我那覇は下痢、脱水症状で経口摂取が困難であり、他に有効な治療はなかった。
・点滴は医師の判断で行われ、我那覇にはいかなる制裁も科せられるべき事案はなく、違反があったかどうか判断する必要すらない。
・Jリーグの規定では、すべての違反に制裁を科す義務はなかった。
・Jリーグの規定は、「正当な医療行為」かどうかを決める詳細な条件が明確ではなかった。
▽日本サッカー協会・川淵三郎会長 我那覇の名誉が回復されたことはよかったと思う。ただ、その行為が違法だったのか、どうか。何がどう悪かったのかには触れられていない。そのため焦点がずれて違和感のある回答となった。納得しづらい内容になってしまったと思う。
◇我那覇「いい方向に結果が出て良かった」
我那覇は川崎市内でチーム練習に参加した後、「いい方向に結果が出て良かった。これまでやって来て良かった。長く苦しい道のりだったが、周りの人のサポートや支援でここまで来た」とほっとした様子を見せた。
ただ裁定の詳細はまだ聞いていない様子で、「弁護士を通して中身を聞いた上で、何らかの形でコメントしたい」と慎重に言葉を選んだ。
川崎の武田信平社長は「(制裁金1000万円は)返還されると思う。28日のJリーグの会見を待ち、話し合いをする」と話した。我那覇の6試合出場停止処分については「(既に処分を終えているので)取り戻すことは考えられない」と困惑しながらも、クラブとして何ができるかを検討する姿勢を示した。
また、「歯を食いしばってよく乗り越えたし、彼を支えてくれた多くの皆様に感謝しなければならないと思う。問題に決着が着いたことで、よりいっそうプレーに集中できると思う」との談話を発表した。
一方、Jリーグは「コメントできない」と話した。【江連能弘】
◇スポーツ仲裁裁判所(CAS)
1984年、スポーツ問題の解決を目的に国際オリンピック委員会(IOC)が中心となりスイスに設立。今月16日に出した裁定では、義足の南アフリカの選手に、健常者のレースへの出場を認めた。スポーツの専門家や法律家が仲裁人に指名され、今回は小寺彰東大大学院教授、00年シドニー五輪の競泳代表に漏れて訴えた千葉すず選手の時も仲裁人となったハンス・ナター(スイス)、マルコム・ホームズ(豪州)の3人が務めた。