今回は、YNO君のことを記録しておきたい。
YNO君は、ボクが設計した高額工事現場で監督さんをやってる1968年生まれの二人の子持ちだけど、高校は卒業していない。少年時代は相当なやんちゃもんだったらしく、高校受験会場でケンカ騒ぎを起こし退場処分を喰らったそうだ。それも1回ではなく2回。そういうワケで、15歳からプータロー生活が始まるんだけど、当時付き合ってた彼女の男友達が浪人して高校へ行くことに共感した彼は、再度高校受験をチャレンジ。2度目の受験は地元高校に見事合格。
彼の祖父は合格をことのほか喜んだらしく、合格者として新聞に載った彼の名前を何度も眺めては「立派だ、立派だ」と褒めてくれたそうだ。しかし、彼の高校生活は長く続はずもなく、1年の秋に退学。それからは放蕩を真骨頂とした不良生活に邁進。暴走族、シンナー、女、窃盗、酒、暴行、そして逮捕。
気が付けば彼は19歳になろうとしていた。そして事業に失敗した父親は多額の借金を残し蒸発。そのとき残された家族は障害を持つ妹と彼の二人。裁判で保護処分を受けた彼は更生を決意。土木技術者を目指し、全寮制の公立専修学校に学び卒業。現在に至る。
って感じなんだけど、やんちゃぶりに変化があったかどうかはボクにはワカラナイけど、彼がイイヤツであることは間違いない。
こないだ現場事務所でお互いの友人の話になったとき、ボクは木原の話をした。
彼はその話しを聞き終わったあと、おもむろに机の引き出しを開け一通の封書を取り出した。
差出人の住所は「熊本県○○警察署拘置所」だった。
「オレんともだち、ぎゃんヤツばっかですよ~、ま~た、裁判所に行かにゃんとですよ~・・・・、ばってんですね、助けてやれるときに助けとかにゃぁ~ですねぇ~、○○さん、わかっでしょ!」
「ウン、ウン、わかるわかる大事なこったい」
そんな彼に、また、昨日の昼食中に一本の電話が入った。
電話の様子から、カネを頼まれている様子。電話を終えると彼は奥さんに電話しカネの準備を指示。
「あのですね、女房も知ってる友人なんですよ、明日にも電気を止められるんですって・・・、いや、ばってんですねコヤツは従業員ば十数人かかえとるシャチョーですよ、シャチョー(社長)。・・・・、子供もおるとですよ・・・、オレだってカネは持っとらんバッテン、ばってんですねぇ~。・・・なんとかしのいでもらいたかじゃなかですか、それでなんとかなんなら・・・・」
YNO君は昨年、19年かかって父親の借金をようやく返済。
それでも、年末はテレビに写る「派遣村」を眺めて父親のことを心配してたそうだ。
YNO君!、ボクは君の味方だ。
YNO君は、ボクが設計した高額工事現場で監督さんをやってる1968年生まれの二人の子持ちだけど、高校は卒業していない。少年時代は相当なやんちゃもんだったらしく、高校受験会場でケンカ騒ぎを起こし退場処分を喰らったそうだ。それも1回ではなく2回。そういうワケで、15歳からプータロー生活が始まるんだけど、当時付き合ってた彼女の男友達が浪人して高校へ行くことに共感した彼は、再度高校受験をチャレンジ。2度目の受験は地元高校に見事合格。
彼の祖父は合格をことのほか喜んだらしく、合格者として新聞に載った彼の名前を何度も眺めては「立派だ、立派だ」と褒めてくれたそうだ。しかし、彼の高校生活は長く続はずもなく、1年の秋に退学。それからは放蕩を真骨頂とした不良生活に邁進。暴走族、シンナー、女、窃盗、酒、暴行、そして逮捕。
気が付けば彼は19歳になろうとしていた。そして事業に失敗した父親は多額の借金を残し蒸発。そのとき残された家族は障害を持つ妹と彼の二人。裁判で保護処分を受けた彼は更生を決意。土木技術者を目指し、全寮制の公立専修学校に学び卒業。現在に至る。
って感じなんだけど、やんちゃぶりに変化があったかどうかはボクにはワカラナイけど、彼がイイヤツであることは間違いない。
こないだ現場事務所でお互いの友人の話になったとき、ボクは木原の話をした。
彼はその話しを聞き終わったあと、おもむろに机の引き出しを開け一通の封書を取り出した。
差出人の住所は「熊本県○○警察署拘置所」だった。
「オレんともだち、ぎゃんヤツばっかですよ~、ま~た、裁判所に行かにゃんとですよ~・・・・、ばってんですね、助けてやれるときに助けとかにゃぁ~ですねぇ~、○○さん、わかっでしょ!」
「ウン、ウン、わかるわかる大事なこったい」
そんな彼に、また、昨日の昼食中に一本の電話が入った。
電話の様子から、カネを頼まれている様子。電話を終えると彼は奥さんに電話しカネの準備を指示。
「あのですね、女房も知ってる友人なんですよ、明日にも電気を止められるんですって・・・、いや、ばってんですねコヤツは従業員ば十数人かかえとるシャチョーですよ、シャチョー(社長)。・・・・、子供もおるとですよ・・・、オレだってカネは持っとらんバッテン、ばってんですねぇ~。・・・なんとかしのいでもらいたかじゃなかですか、それでなんとかなんなら・・・・」
YNO君は昨年、19年かかって父親の借金をようやく返済。
それでも、年末はテレビに写る「派遣村」を眺めて父親のことを心配してたそうだ。
YNO君!、ボクは君の味方だ。