「リョー坊、野球好きか?」
「ウン!」
「バット振るの好きか?」
「ウン」
「よかったな、・・・リョー坊、ずっと応援するけんね」
昨晩、バッセンに向かう車中で交わした言葉の全てだ。
それが精一杯だった。
バッセンには、ボクら親子と毎日来ている白髪交じりの初老の男性だけだった。
しばらくして、我がチームKMシニアの卒団生(中3)数名が自主練帰りにバッセンに遊びに来た。知っている選手が挨拶に来てくれて、チーム全員の高校進学が決まったと報告してくれた。彼らのバッティングの様子からもそれは十分理解できた。
のびのびとしたスイングと打球だった。
だけど、ボクの心は晴れ晴れとはいかなかった。
役所幹部からの連絡が頭から離れなかったからだ。
だけど、一夜明けたら、どうでもよくなった。
ま、「飛ばし」とか「はずし」とか、外部の人間からは判らんようにウマクやるかもしれないけど、彼らの目的は、要は理不尽なことをやってボクたちの感情をかき乱すことなのだと、そう思ったのだ。
ボクはそういう人たちに対し怒りなんて感じはしない。許さないとかも思わない。
まぁそれもいいんじゃないのと、そう思うだけだ。
そして、シレーっとフツーにお付き合いしていきたいと思う。
「ウン!」
「バット振るの好きか?」
「ウン」
「よかったな、・・・リョー坊、ずっと応援するけんね」
昨晩、バッセンに向かう車中で交わした言葉の全てだ。
それが精一杯だった。
バッセンには、ボクら親子と毎日来ている白髪交じりの初老の男性だけだった。
しばらくして、我がチームKMシニアの卒団生(中3)数名が自主練帰りにバッセンに遊びに来た。知っている選手が挨拶に来てくれて、チーム全員の高校進学が決まったと報告してくれた。彼らのバッティングの様子からもそれは十分理解できた。
のびのびとしたスイングと打球だった。
だけど、ボクの心は晴れ晴れとはいかなかった。
役所幹部からの連絡が頭から離れなかったからだ。
だけど、一夜明けたら、どうでもよくなった。
ま、「飛ばし」とか「はずし」とか、外部の人間からは判らんようにウマクやるかもしれないけど、彼らの目的は、要は理不尽なことをやってボクたちの感情をかき乱すことなのだと、そう思ったのだ。
ボクはそういう人たちに対し怒りなんて感じはしない。許さないとかも思わない。
まぁそれもいいんじゃないのと、そう思うだけだ。
そして、シレーっとフツーにお付き合いしていきたいと思う。